スタッフと学生がつくるフレンドリーな雰囲気に感動
小林 隆司
物質・材料研究機構広報室
2015.3.18
多くの科学コミュニケーターをはじめ、修了生による関連分野のベンチャー企業まで誕生したCoSTEP。国の予算終了後も独自に展開してきた活動が、確かな実績をあげていることに敬服します。
成功の理由として、教職員に現場経験者を多く迎え入れ、授業でも各界の専門家を広く招聘するなど、科学コミュニケーションを「論じる対象の学問」ではなく、実践を強く意識した捉え方をしてきたことが大きかったのではないでしょうか。
そしてもうひとつ。これだ、と感じたのが、教職員と学生さんが作り上げたフレンドリーな運営体制です。
昨年、講師としてお招きいただいた際、終了後にある学生さんから飲みに誘っていただきました。喜んで行き着いた先は、彼の自宅に大勢集まった鍋パーティーでした。いつも感じることですが、科学コミュニケーションは「科学」の前に「コミュニケーション」です。日常のコミュニケーションをはかれない人が、科学となったら急に雄弁に語るなどあり得るのでしょうか。初めて出会った講師を自宅の飲み会に気さくに誘えるCoSTEP。とかく「科学」に目が行きがちな科学コミュニケーションの、別の本質をそこに感じながらほろ酔い気分でホテルに戻りました。
CoSTEP、今後も応援させていただきます。