貴重な議論の場としてのJJSC
江守 正多
国立環境研究所 地球環境研究センター 気候変動リスク評価研究室長
2015.3.18
僕は2007年ごろからの「地球温暖化ブーム」の中で、科学者として温暖化問題の解説をしたり、懐疑論に反論したり、時には温暖化対策の呼びかけを手伝ったりしながら、コミュニケーションについて自分なりにぼんやりと考えていました。科学コミュニケーションを研究する方々と本格的に知り合うきっかけになったのは、2009年のWWViewsを特集したNHK BSのテレビ番組に僕が出演したことから、WWViewsの国内反省会やシンポジウムにも呼んで頂き、さらにCoSTEPの雑誌『科学技術コミュニケーション』(JJSC)にWWViewsに関する小論を書かせて頂いたことです。
僕は科学技術コミュニケーション論の専門家ではありませんが、自分なりに書いたものを掲載して頂いたことで、今後もこの分野でもっと議論し、考えたいと思う大きなステップになりました。多様な主体を巻き込んでコミュニケーションを論じていくために、JJSCの間口の広さが大きく役立っていると思います。今後もCoSTEPの継続的な活動を頼りにしていますし、応援させて頂きたいと思っています。