第80回サイエンス・カフェ札幌
「書を捨てよ 海へ出よう ~洋上のキャンパス“おしょろ丸”とともに~」
日 時 :2015年1月25日(日)16:00〜17:30 (開場15:30)
場 所 :紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン
ゲスト :星直樹さん (北海道大学水産学部 助教 練習船おしょろ丸二等航海士)
藤田良治さん(北海道大学総合博物館 助教)
聞き手 :出村沙代 (CoSTEP)
定 員 :80名
参加費 :無料。当日会場にお越しください。
荒ぶる日本海、広大な太平洋、白く輝く北極海、そこにも北大のキャンパスがあります。その名は、水産学部附属練習船“おしょろ丸”。この「洋上のキャンパス」が2014年7月、最新鋭の設備を数多く備えた5代目「おしょろ丸V世」に代替わりしました。
初代忍路丸は1909年(明治42年)に竣工しました。以来、世界の海をフィールドに実習教育や調査研究の場として多大な成果を上げてきました。年間の航海日数はおよそ180日。ロマンを胸に抱いた自然科学の研究者や学生を海に導く、北大のフロンティアスピリットを体現する存在です。北海道・東北地区の大学として唯一練習船を所有する北大は、これまで日本の水産学をけん引し、今では世界中から注目されています。
今回のサイエンスカフェでは、航海士、教育者として乗船する星直樹さんと、おしょろ丸IV世とV世の姿を、学術標本として映像におさめることに挑んだ藤田良治さんをゲストに迎えます。多くの人々に愛されるおしょろ丸の魅力や、水産学や海洋教育が果たすべき役割について語っていただきます。
ゲストプロフィール
星 直樹さん(水産学部附属練習船おしょろ丸二等航海士/助教)
1972年生まれ。東京都出身。北海道大学水産学部特設専攻科卒業。大学時代は応援団に所属。水産庁漁業取締船の船長を経て、2009年から現職。専門は海洋学・航海学・海洋教育。船の上では常に厳しく、学生には「待たずに自分から動け」と指導している。1年のうち180日間航海に出ているため、休日は、優しい父の顔となり、3人の子供たちとの時間を大切にしている。
藤田 良治さん(北海道大学総合博物館助教/情報学博士)
1973年生まれ。茨城県出身。筑波大学大学院図書館情報メディア研究科修了。専門は博物館映像学。2年間にわたり、おしょろ丸に4度乗船し、洋上での活動シーンを数多く取材した。これらの映像素材をもとに、2014年夏に北大総合博物館でおしょろ丸展を開催し、その後各地で巡回展示している。毎年2月に、北大キャンパスでスノーボードと映像制作を組み合わせたユニークな授業を行っている。著書に『学船 北海道大学 洋上のキャンパス おしょろ丸』(共著)。