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「まるっと外来生物カードラリー」を開催しました

2024.2.26

2024年1月21日(日)札幌市円山動物園の動物科学館ホールにて「まるっと外来生物カードラリー」を開催しました。外来生物といえば、昨今ニュースで取り上げられるような生物からペットまで、私たちの生活と密接に関わっています。本イベントでは「外来生物とは何か」について知ってもらうことを目的に、外来生物に関連するおはなしやクイズ、アクティビティを実施しました。会場には、大人、子ども合わせて約180名の方にご来場いただきました。大盛況となったイベントの様子をお伝えします。

藤田青空(2023年度本科/北海道大学 文学院 修士1年)

入場するとまずは、おはなし「こうたとじいちゃんのがいらいせいぶつってなあに?」の読み聞かせがあります。国内・国外外来生物の違いや、生物がどのように移動してきたのかをおはなしの主人公と一緒に学びました。読み聞かせの途中にはクイズも実施され、積極的に回答してくれた様子が見られました。

(「こうたとじいちゃんのがいらいせいぶつってなあに?」の読み聞かせの様子)

イベント会場では、8種類の外来生物ごとにクイズやアクティビティが用意されており、クリアするとカードがもらえる仕組みです。カードはトレーディングカード風にデザインされており、カードを集める楽しさも味わえたのではないでしょうか。たくさんの参加者が8種類すべてのカードを集めてくれました。裏面には詳しい外来生物の情報が書かれています。

(イベントで配布した8種類の外来生物カード)

タンポポブースではニホンタンポポとセイヨウタンポポの違いを解説しました。セイヨウタンポポは主に、お茶やサラダなどに使用する食材として輸入されていました。タンポポは身近ですが、外来生物だとは知らなかったという大人の声も聞かれました。

(フェルトで作ったタンポポを用いて解説しました)

カブトムシブースでは、カブトムシがどのように北海道に来たのかを答えるクイズに挑戦してもらいました。カブトムシの標本や幼虫の生体も見られるようになっており、興味津々の子どもが多く見られました。

(制作したカブトムシの標本も用いて解説しました)

アカミミガメのブースでは、アカミミガメの正しい飼い方についてクイズを行いました。アカミミガメはペットとして飼うために「ミドリガメ」という名前で海外から輸入されてきました。しかし、野外に逃げたりした個体が増えると、在来種に影響を及ぼします。2023年6月から条件付特定外来生物に指定されており、野外に放したり逃がしたりすることが法律で禁止されました。飼い方には厳重な注意を払う必要があります。クイズの中ではアカミミガメの飼い方として蓋や柵のあるところで飼うことを学びました。

(カメはどっちのお家で飼ったらいいかな?)

アズマヒキガエルを題材にしたブースでは、写真のどこにカエルが隠れているかを探してもらいました。国内外来種であるアズマヒキガエルは、背中から毒液を出す可能性があり、見つけた場合には触らずに行政に報告することを推奨しています。また、毒をもつオタマジャクシが他の生物に捕食されることによる生態系への影響が懸念されます。

(写真の中にカエルが2匹います。どこにいるでしょう?)

チョウセンシマリスのブースでは、3種のリスを正しく組み合わせるパズルにチャレンジしてもらいました。国外外来生物であるチョウセンシマリスは、以前円山公園に放されていたこともあったそうです。チョウセンシマリスとエゾシマリスとの交雑が心配されています。

(パズルに挑戦している様子)

ニジマスブースでは、魚釣りゲームを行いました。紙で作られた4種(サクラマス、サケ、ヤマメ、ニジマス)の魚の中からニジマスを探して釣るというものです。ニジマスは釣り人に人気ということもあり、外来生物だと知られていないこともあります。しかし、他の在来種への懸念もあることから放流などには注意が必要です。このブースでは何度もゲームに挑戦してくれた人がいたのが印象的でした。

(ニジマス釣りに挑戦する様子)

ザリガニブースでは、日本に住むザリガニの違いについて学びました。アメリカザリガニやウチダザリガニは国外から来た外来生物で湖や川の環境に影響を及ぼしています。特定外来生物にも指定されています。会場では二ホンザリガニの生体が展示されており、実際に動いている様子を見て楽しんでいました。また、二ホンザリガニの成体の小ささに驚く様子も見られました。

(ニホンザリガニを観察する様子)

こども動物園のアライグマ舎では、アライグマと二ホンタヌキを見分けるクイズを行いました。アライグマ舎にいるチャロと二ホンタヌキの写真を見比べながら、アライグマの特徴を学んでいました。このクイズをクリアするとアライグマのレアカードがもらえます。他のカードと違い、ホログラム加工がされ、キラキラしたカードになっているため喜んでもらえたのではないでしょうか。

(アライグマはどっちでしょう?)

今回のイベントは対話の場の創造実習受講生が企画・運営を行い、その他グラフィックデザイン実習やソーシャルデザイン実習、選科受講生の有志も当日のイベント運営に携わりました。また、チラシ・ポスター作成はグラフィックデザイン班が担当してくださいました。

ご参加いただいたみなさん、イベントのお手伝いしていただいたみなさん、イベントに協力して下さった円山動物園のみなさん、ありがとうございました!

CoSTEP 19期 対話の場の創造実習:
小松川修、坂井恭佳、鈴木真理子、永田泰江、藤田青空