2024年9月13~15日、科学教育学会第48回年会が函館工業専門学校で開催され、14日の課題研究「コンバージェンス教育の可能性」にCoSTEPの准教授の奥本素子と特任講師の池田貴子が登壇しました。
コンバージェンス教育とは、分野横断型のSTEAM教育に社会課題を取り入れて学ぶ新しい学際教育のフレームワークです。2022年にアメリカ政府主導の省庁横断型のワーキンググループのSTEM戦略として設計されました。本課題発表では、コンバージェンス教育の背景を解説するとともに、日本におけるコンバージェンス教育実現の可能性について、博物館教育、地域での感染症教育、福島におけるエネルギー教育などの科学教育の実践を通して考察していきました。
奥本が課題研究のオーガナイザーを務め、池田は都市ギツネの科学技術コミュニケーションの事例を紹介しました。
テーマセッション「コンバージェンス教育の可能性」
演題:
- 「社会課題と共に学ぶコンバージェンス教育」奥本素子(北海道大学CoSTEP)
- 「企業研修における質疑応答の「ありがとうございます」に見る社会課題学習場面の特徴」七田麻美子(埼玉大学)、須永将史(小樽商科大学)菊地浩平(筑波科学技術大学)
- 「都市公園との協働による獣害対策教育の実践例」池田貴子(北海道大学CoSTEP)
- 「デジタルハンズ・オン展示における親子の学びの様相」森沙耶(北海道大学教育学研究院)
- 「子ども向け科学館の役割と教育空間のデザイン」石川奈保子 (北海道大学高等教育研究部)
※ 発表順、敬称略。