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北大広報誌『プリズム』発行されました『太陽』をテーマ編集 ライティング編集実習

2014.3.8

今年度のライティング・編集実習では、北大の広報誌『プリズム』を制作しました。これまでの学部や研究科ごとに研究成果を紹介するスタイルを一新し、「あるひとつのテーマ」を軸として、それに関連した研究等を分野の枠を超えた形で紹介する編集スタイルを試みました。

今回、軸としたキーワードは「太陽」です。太陽は、触れることも見つめることもできませんが、誰にとっても欠かすことのできない大切な存在で、私たちの生命や暮らしと深いかかわりがあります。北大を太陽になぞらえて、太陽の光を見つめてみようというメッセージを込めて制作しました。
紹介する研究は、「神話や文化のなかの太陽」(文学研究科)、「人工光合成の可能性」(電子科学研究所)、「植物を、遺伝子と数理で解き明かす」(地球環境科学研究院)、「医療現場で活躍する太陽」(北海道大学病院)と、バラエティーに富んでいます。また、太陽の光が届かない深海にあっても、太陽が起こす作用の影響を受けているということに着目し、研究者の協力を得てページを制作しました。学生サークルが行う太陽をテーマにした実験教室の様子も紹介しています。
これまでになかったものを制作するにあたり、企画会議は難航。ひとつの軸を作るという発想も、その軸を何にするかという検討も初めてのことです。読者はだれか、最も伝えたいメッセージは何か、そして北大の研究や活動を魅力的に紹介するにはどうしたらいいのかといった議論が続きました。授業時間外にも早朝や深夜に集まって、何度も話し合いを重ねました。少しずつアイデアが出るものの具体的なページ作りについて話が及ぶと、調査不足で議論が深まらない……。調査、取材、勉強、議論を繰り返し、苦しい期間を乗り越えて、全体像と詳細を形作っていったのです。
タイトルを何にするのかでも、100本近くの候補を出しました。そして、光を分解してみることができる『プリズム』と決定したのです。こうして完成した『プリズム』、ぜひご覧ください。読者のみなさまに、今までとは一味違う美しい光が届きますように。
発行後の振り返りワークショップにて