消費生活アドバイザーとして消費者問題に携わっています。日々、消費者が直面する様々な問題と向き合う中で、消費者にもっと「科学の目」を持ってほしいと感じていました。そんなときに知ったのが、CoSTEPのプロジェクト実習の募集でした。消費者が科学を身近に感じ、宣伝文句に惑わされない知識と合理的な判断力を身につけることができる講座を企画・運営したいとプロジェクトを提案し、受講したのです。 CoSTEP での学びの1年間をひとことで言い表すと、エキサイティングです。毎週、各分野で活躍する方々からのフレッシュな講義、エネルギッシュなCoSTEP講師陣のライティング、プレゼンテーション、そしてファシリテーションの演習は、久々に学び人に戻った身にとっては、すぐには消化できないほど濃密で刺激的でした。 提案者として参加したプロジェクト実習「消費者を支援する」では、講座実現のために実習メンバーと濃密なディスカッションを重ねました。その結果、消費者問題で自分が抱えていた疑問点を明確にすることができ、グループワークや実験をメインにした参加型の「科学的に考える講座」を実現しました。 これからは、この1年間に得た刺激と知見をじっくり咀嚼・消化し、消費者問題で“双方向型コミュニケーション”を実現していきたいと思っています。

本科生修了／石川 由美子

消費生活アドバイザー