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JJSC「紀要編集者ネットワークキックオフセミナー」発表

2017.3.28

3月24日に、京都大学で「紀要編集者ネットワーク キックオフセミナー:『紀要』の可能性」(主催:紀要編集者ネットワーク)が開催されました。CoSTEPが発行する学術誌『科学技術コミュニケーション(JJSC)』編集委員からは種村剛と川本思心が参加しました。

(会場となった京都大学 稲盛財団記念館)

大学の部局や専攻が発行する紀要は、学会誌や商業学術誌と異なり、部局独自の研究や萌芽的な研究、学生の発表の場となっています。一方で、近年は国際的なジャーナルや、国際共著論文が大学の研究力の指標としてますます重要視されてきており、紀要の意義を再確認する時期に来ていると言えるでしょう。

これらの問題を議論するために今回集まった紀要は5誌。主催校の京都大学から『ヒマラヤ学誌』『ZINBUN』『いのちの未来』、東京外国語大学から『アジア・アフリカ言語文化研究』、そして北大からは『科学技術コミュニケーション』が参加しました。


(発表する種村)

各誌からの発表の後、全体でディスカッションを行いました。投稿数の減少や、オンラインでの公開と冊子版印刷のバランス、校正などの編集作業の分担・進行管理などについて議論され、それぞれの知見が共有されました。

5誌はそれぞれ特徴的ながら、組織運営や編集においてはかなりの共通点があり、普段交流することがない紀要編集者にとっては貴重な場となりました。今回の研究会で得た知見をもとに、よりよいJJSCを作っていきたいと思います。