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2017年度受講説明会を開催しました

2017.4.8

北海道大学・科学技術コミュニケーター養成プログラム(CoSTEP・コーステップ)の受講説明会が2016年4月7日(土)、8日(日)に開催されました。74名もの方が参加され、CoSTEPスタッフの説明に熱心に耳を傾けてくださいました。

当日の配付資料はこちらよりダウンロードできます。

 

●CoSTEP受講生応募スケジュール 

申込の受付 2017年4月1日(土)~4月17日(月)正午

面接日時の発表(本科のみ) 4月20日(木)18:00

面 接(本科のみ) 4月22日(土)または4月23日(日)

合格者の発表(本科・選科) 4月26日(水)18:00

 

授業の開始:5月13日(土)13:00~18:00

応募フォームはこちら

 

※募集に関するお問い合わせは、メールでCoSTEP事務室まで。

costep_office [at] ml.hokudai.ac.jp までお寄せください([at]を「@」に変えてお送りください)。

※プレイリストがうまく表示されない方は、ブラウザの表示サイズを変更してみてください。
あるいはブラウザそのものを変更するか、こちらから御覧ください。

川本 思心 CoSTEP代表/理学研究院准教授

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■受講生説明会後の質疑応答

 

Q:ふだんの講義・演習・実習はどこでやりますか?また、CoSTEP本部はどこにありますか?

A:講義・演習・実習は、基本的に高等教育推進機構N棟で行ないます。稀にS棟やフロンティア棟、情報教育館で行なう場合もあります。CoSTEP本部は、高等教育推進機構N棟の最奥部1FのN163Aです。

Q:ときどき土曜日以外に講義が予定されているのはなぜですか?

A:講義は基本的に土曜日ですが、諸事情によりどうしても土曜日に開催できないときのみ、別の曜日に設定しています。

Q:本科の受講を希望しています。6つの実習を横断的に学びたいのですが、どれか一つだけしか選択できないのですか?

A:所属できる実習は一つだけですが、CoSTEP主催イベントのサポートで他の実習班に関わることがよくあります。実習同士のコラボレーションも可能ですし、ご自分の意欲次第では実習外活動も十分可能です。

また、応募者全体の希望実習のバランス次第では、開講までに実習班の枠組みを再編する場合があります。

Q:本科実習について、学業や就活のために参加できない場合はどうしたらよいですか? 

A:実習はチームでやるものなので、メンバーの協力によってフォロー可能です。皆で相談して別日程を組んだり、分担を工夫して当日実習に参加できなくてもできる役割にしてもらったり、と、互いに協力し合って都合をつけることができます。例年そのような受講生がおり、工夫して乗り切れているので、多少の心配があってもまずは応募してみてください。

Q:選択科目の受講のしくみは?全て受講できるのですか? 

A:基本的には全ての選択科目を受講できます。が、応募者殺到の場合は抽選によって決めます。説明会で紹介したもの以外の科目にも開講予定の選択科目がありますので、チャンスは多いです。

Q:本科演習の詳しい内容はどこで確認できますか?

A:CoSTEP公式サイト(http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/html/maneuver.html)に記載しています。

Q:本科の修了要件は?

A:27回の講義すべて受講(12回まではe-learningでも可)、演習と実習に関しては出席率70%以上、としています。演習と実習に関しては、必ずしもカレンダー通りの出席率だけでなく、時間外の実習への参加状況なども勘案します。

Q:仕事の都合で3月の成果発表会に出席できるかわかりません。出席できないと修了できませんか?

A:いいえ、成果発表会出席は必修ではありません。どうしても都合のつかない方は欠席しても修了可否には影響しませんが、受講生全員が一堂に会する機会は少ないですので、可能であれば出席をおすすめします。

Q:合宿形式の選択科目について、交通費・宿泊費は別途必要ですか?

A:選択科目によって異なります。科研費などのプロジェクト予算がついている場合(リスクコミュニケーション選択実習等)は、旅費が支給される場合があります。映像表現選択演習については、旅費支給の可能性は低いですが道内なのでそれほど高価にはなりません。いずれにしても、なるべく過度な負担がかからないように工夫しています。

Q:プロジェクト作成選択演習とはどのような内容ですか?

A:修了間際の2月開催なので、1年の集大成的な位置づけで、修了後の活動目標をまとめるような演習を予定しています。具体的には、「マイプロシート」を使って、受講生同士で互いの目標を確認し合い、応援し合うという内容です。

Q:Adobeソフトはどのように貸し出してもらえるのですか?

A:CoSTEPで管理しているPCにAdobeソフトが入れてあり、CoSTEPに来たときに自由に使うことができます。

Q:北大以外の学生が受講する場合、北大図書館は使えますか?

A:はい。開講時に申請書を書いてもらえれば、図書館利用証を発行しますので、年度内は北大生と同じように使えます。

Q:受講料の支払い方法は? 

A:開講前に振込用紙を郵送しますので、所定の金融機関から振り込んでください。

Q:修了後の修了生同士のネットワークに、具体的にどのような手段で関われますか?

A:オンラインでは、修了生全体用のメーリングリストとfacebookページがあります。それから、関東在住の修了生が定期的に集まって語らう「コ関連(CoSTEP関東連合)」があります。それ以外にも、自発的にできたネットワークが各地にあり、時々集まっているようです。

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■修了生座談会

栗原利奈さん(本科:対話の場の創造実習)

-サイエンスカフェと聞くと、ゲストの先生から研究のお話を聞いて帰るだけというイメージがあるかもしれません。私たちは、お客さんからも何か先生にフィードバックが返せるような双方向なものにしたいと話し合って、質疑応答を最後だけでなく、先生が話している間にもやり取りができるようするなど、工夫をいろいろと考えました。

佐竹実菜子さん(本科:ライティング・編集実習)

-実習では多くの読者のいる「いいね!Hokudai」というウェブメディアに記事を書きました。その経験はとても貴重なものとなりました。それまで一方通行だった「書く」という行為が、取材した相手が何を伝えたいのか、書いている自分が何を伝えたいのか、読む相手のことなど、見えない相手のことをしっかり意識して書くようになりました。

畠山隼輔さん(本科:映像メディア実習)

-北海道大学の知を結集して、実物大のガンダムを作ることはできるのか?というテーマで映像を作成しました。2人の工学部の教授へ取材し、それぞれ60分程とても良いお話を聞けたのですが、ほとんどを端折って10分くらいにまとめないといけませんでした。映像を作る時の苦しさを実感し、それ以降テレビを見ても、つい制作側の視点で見てしまうようになってしまいました。

道藤 俊さん(本科:Webデザイン実習)

-お子さんに細胞の仕組みを身近に感じてもらおうと、ガチャガチャを使った細胞カプセルづくりの企画に取り組みました。一般の市民が通る場所、子ども向けのイベントということで、どのように説明をしたらわかりやすいか、どのようにつくったものを配置をしたらいいかなど、一から計画をしていくのが難しかったです。

松林英太さん(本科:「札幌可視化プロジェクト」実習)

-みんなで考えた「札幌をもっと魅力的なまちにしよう」というテーマの中、私は市電をとりあげ、市電を貸し切ってのイベントを開催しました。市電に乗るだけでなく、札幌と市電の歴史を知ってもらったり、市内のモビリティについて考えてもらおえるようなイベントにしようと企画をして実施しました。

木村洋子さん(選科A)

-選科Aの集中演習では、まず「自分は何を求められているんだろうか」という自分との対話からはじまり、そこで気づいた苦手なことや得意分野をチームとして生かし、対話とチームワークで完成度の高いものをつくりあげる達成感を経験することができました。笑いあり、涙ありの3日間となりました。

西村三恵さん(選科B)

-選科Bでは、自分の書いた文章を科学ライティングのプロの方々に採点をしていただいたり、立場の違う受講生の方々とのピアレビューを通じて、わかっているつもりになっていたこと、専門じゃない方への文章の必要性など、多くの気づきがありました。今までの自分のコミュニケーション、文章、日本語に対する考え方を振り返り、向き合える3日間となりました。

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■修了生座談会後の質疑応答

Q:どれぐらい忙しいですか?単位落としたりしませんでしたか?

A:単位は大丈夫でした(笑)。忙しさは実習班にもよると思いますが、対話の場の創造実習だとグループワークが多いので集まる頻度はすごく高いです。カフェやワークショップの前は連日集まることもありました。映像メディア実習(今年度は「映像制作実習」)だと、取材に1時間半程度、編集は自分の都合の良い時にCoSTEPに来てコツコツ進めました。

Q:モジュール課題はどのぐらい大変ですか?

A:

本科・学部4年(当時):

7つの課題それぞれに提出期限があるので、学業との両立が大変なときもありましたが、スケジュールをうまく調整してこなしました。スタッフからのリマインドもありますし、他の受講生の進捗をきいたりして、ペースをつかみました。

本科・修士1年(当時):

研究が忙し過ぎる、というほどではなかったので期限内に提出できました。ギリギリまで溜め込むと後が辛いですし、せっかく聴いた講義内容も忘れてしまうので、毎週講義を受けた後に受講生サイトに感想を書く(専用フォームがあり、そこに記入してもらいます)のを習慣化する努力をしました。

Q:モジュール課題の体裁は?

A:各モジュール課題ごとに字数制限(だいたい600字程度)があり、自分が学んだことや考えたことを、自分の活動と結びつけて書きます。いわゆる学術的な論文ではないので、ハードル高く感じる必要はありません。安心してください。

Q:本科と選科、どちらに応募するか迷っています。アドバイスはありますか?

A:

選科・社会人学生:

独りでe-learning視聴するのは難しいと思ったので、せっかく札幌在住なのでなるべく講義室で受講しました。講義後の懇親会などにも参加できましたし、可能なら通うと良いと思います。それから遠方でお住まいの方で、e-learningを1時間半通して視聴するのは辛いとので30分ずつに分けたり、家事をしながら視聴した、という方もいるようです。

本科・社会人:

私も本科と選科で悩んで、併願しました。急に仕事がとても多忙になったことがあり、続けるのが難しいと感じた時期もありましたが、皆に協力してもらえたので乗り切れました。可能ならば本科をおすすめします。実習班によって多忙なタイミングは違うので、スタッフやメンバーに相談しながら調整すれば大丈夫です。熱意を傾けられることは何か、を第一義に決めてください。

Q:本科希望です。実習を一つに決めきれずに迷ってます。どのような観点で選んだらいいでしょう?

A:希望次第では実習の枠を超えてスタッフが対応しますので、中でも一番注力したいものを選んでください。

Q:「札幌可視化プロジェクト」実習は、どのようなスタイルで作品を作るのですか?

A:昨年度は、一つのテーマに皆で取り組むものと個人テーマの両方がありました。基本的にメンバー同士が協力して取り組むことができました。

Q:本科面接はどのようなことを訊かれましたか?

A:「CoSTEPで何を学びたいか?」「修了後、自分の活動にどう生かしたいか?」「大学の授業で印象に残っているものは?」など。基本的には、自分が希望する実習担当の先生に主に質問されたと記憶しています。