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2018年度メディアデザイン実習 課外特別演習「アドビ行こう!」

2018.11.29

メディアデザイン実習 大橋真智子・春日遥・小西祐輔

2018年7月24日、メディアデザインの観点で科学技術コミュニケーションを進めるためのヒントを得るべく、クリエイティブ分野で革新的サービスを数多く提供しているアドビ システムズ 株式会社(以下、アドビ)を訪ね、同社のスタッフから直接お話を伺いました。

(CoSTEPメディアデザイン実習メンバー。左から春日遥、大橋真智子、村井貴、小西祐輔)

クリエイティブを支える製品

最初に仲尾毅さん(Adobe Creative Cloud エバンジェリスト)が、新製品についてデモンストレーションしながら解説しました。特に印象的だったのは、アプリケーションの「Character Animator」です。これを使うと、PhotoshopやIllustratorで作ったキャラクターをリアルタイムで動かし、その動画を録画できます。フェイストラックや音声に合わせて口を動かす機能を駆使すると、Gifアニメのように一コマずつ描く必要がありません。こういった圧倒的に生産性をあげるツールを積極的に使っていくことで、作業の効率化が可能となります。その結果、人間は創造性を必要とする本質的な部分にこれまで以上に没頭できるようになります。

(ソフトのウェアの機能を解説するアドビのCleative Cloudエヴァンジェリスト仲尾毅さん。左はアドビのデジタルメディア ビジネス本部・教育市場営業部特別顧問の遠藤啓さん。以前に北大で勤務されていました。)

(Character Animatorのデモンストレーション。右上にいる仲尾さんの表情を読み取って、キャラクターが動きます。)

(アドビ製品について尋ねる春日遥と大橋真智子)

次に、Lisa Grahamさん(Adobe Worldwide Education Sales, Sr.Director)から、学生向けの取り組みについて伺いました。Lisaさんは「簡単に本格的な成果物が作れるSparkなどのアドビ製品を使うことで、プロジェクトやストーリーを相手に魅力的に伝えることができます。全世界の学生に我々の製品を届け、創造性豊かな表現を可能にする環境を実現するのが私たちの仕事です」と教えてくれました。Lisaさんをはじめ、多様なバックグラウンドを持つスタッフが一丸となって世界の既成概念を変えていこうとしている姿に、とても刺激を受けました。

(Lisa Grahamさん)

(アドビカスタマーソリューションズ統括本部の冨崎太一さん。今回の訪問の社内調整をしてくださいました。)

(小西祐輔)

(Lisaさんや冨崎さんらと記念撮影)

クリエイティブを育むオフィス

アドビの特色はオフィスにも表れています。社内には、部屋がほとんどありません。オープンスペースが広がるオフィスは、社内の自由な移動を可能にしています。そのため、部署を越えたスタッフ同士の活発な交流が見受けられました。また、社内では有志参加のイベントが企画されており、スタッフの家族向けイベントやボランティア活動のポスターを見かけました。オフィスを歩いていると気さくに声をかけてもらうことが多々あり、社交的で活発な方が多い印象を受けました。

(オフィスでは一部の職種を除き、フリーアドレスを採用しています。)

(オブジェの前で)

(掲示板には社内イベントのチラシが貼られていました。)

スタッフの働きをサポートする設備も整っており、機材の整備やヘルプデスクを行うTech Cafeや、キッチンスペース、カフェスペース、マッサージルームなどがありました。エンジニアやデザイナーといったデスクワークの多い職種のスタッフは腰痛や肩こりで慢性的な疲労を抱えることがあるので、マッサージルームはアドビのクリエイティビティに大きく貢献しているのではないかと思いました。アドビのオフィスは、人々の交流の機会や身体面でのサポートなど、創造性豊かな仕事を実現するための環境が整っていると感じました。

(Tech Cafeでは機材のトラブルに対応しています。)

(キッチンスペースでドリンクをいただいて、小休憩)

(カフェスペースではスタッフが談笑しながら仕事をしていました。)

(木材を基調に整えられた温かみあるマッサージルーム。スタッフはここでリフレッシュします。)


(アドビのみなさま、ありがとうございました!)