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CoSTEP 特別企画展 「そりにひかれて科学とアート環境をめぐる」を開催

FIN
2020
12/19
24

sori2020.com

寒い雪原を滑る風景を連想する「そり」は、韓国語で音を意味します。私たちをとりまく環境は言葉を話せない代わりに、かすかな信号で私たちに呼びかけます。アートの立場から、そして科学の立場から、環境に耳を澄ませてみたら、どんなメッセージが聞こえてきたのでしょうか。

北海道大学 CoSTEP では、2018 年からKitA(キタ:Kagaku into Art)というアーティストインレジデンスプログラムを行っています。本展示では、その初めての成果発表として、北大で滞在制作をしたアーティスト上村洋一さんと、CoSTEP スタッフであり、アーティストの朴炫貞の作品を展示します。北海道斜里の流氷の音や、北大天塩研究林の雪、伐採現場などを題材にした作品を通して、人と環境との関わりについて考えます。

また、北海道で活躍する研究者による環境に対する視点を、研究にまつわる資料を通して紹介します。環境の変化が生き物に与える影響を何十万年単位の地層から調べる研究や、世界中の仲間と一緒に地球環境のメカニズムを解明していく研究、また氷のシダのようなフロストフラワーや、雪の中の微生物の休眠が雪を鮮やかに染める赤雪、オホーツク海の蜃気楼、南極のトッテン氷河まで、環境にまつわる多様な研究が展示されます。自然を対象とした科学者の研究を通して、環境への新しい眼差しを提供します。

近いようで遠い、環境と私たちの生活。科学とアートの視点から一歩踏み込むと、見えてくる風景があります。そりにひかれて、科学とアートで環境をめぐり、その滑り出しの瞬間に聞こえてくる音に耳を傾けてみませんか。

【日程】      2020年12月19日(土)~2021年1月24日(日) 10:00~17:00

(*年末年始、月曜日、大学入学共通テスト期間中は休館)

【場所】      北海道大学総合博物館 企画展示室

北海道大学 札幌研究林 苗畑温室 アノオンシツ

【参加作家】    上村洋一(アーティスト)、朴炫貞(北海道大学 CoSTEP 特任助教)

【参加研究者】青木茂(北海道大学 低温科学研究所 准教授)

的場澄人(北海道大学 低温科学研究所 助教)

寺島美亜(北海道大学 低温科学研究所 研究員)

沢田健(北海道大学大学院 理学研究院 教授)

加藤知道(北海道大学大学院 農学研究院 准教授)

舘山一孝(北見工業大学 雪氷学・海洋学 氷海環境研究室 准教授)

【主催】      北海道大学 CoSTEP

【企画】      朴炫貞 + CoSTEP アート&デザイン実習

【後援】   北海道大学総合博物館

【連携】      北海道大学 TERRACE

【協力】      北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター

北海道大学 オープンエデュケーションセンター

【対象/入場料】一般市民、入場無料、事前申し込み不要

・本企画展は、2020年度 KNIT共同研究助成を受けたものです。

更新日2020.11.30