イベント

ワークショップ「哲学対話で考えるデザイナーベイビー ~生まれてくる子どもに対する倫理~」を開催します

FIN
2021
9/26
30

■ 企画趣旨:哲学対話で考えるデザイナーベイビー ~生まれてくる子どもに対する倫理~
今回のワークショップでは、デザイナーベイビーを生み出すことが私たちにどのような問題を投げかけるのかをじっくり考えてみたいと思います。デザイナーベイビーとは、受精卵への遺伝子操作などを施し、親や第三者の意向に沿った変化をもたらされて生まれてくる子どもを指します。
デザイナーベイビーを生み出すことへの反応は多岐に渡るものの、私たちは多くの場合、「生み出してはいけない」という結論に行き着きます。では、〈してはいけない〉と言えるのはなぜなのでしょうか。デザイナーベイビーを生み出すことには具体的にどのような倫理的な問題があるのでしょうか。もしも、その問題がすべて解消されたなら、〈してもよい〉となるのでしょうか。また、遠い将来のことか、はたまた、サイエンスフィクションか、デザイナーベイビーの誕生が日常化した社会では、反対に、「生み出したほうがよい」、「生み出すべきだ」という考え方が中心的になるかもしれません。では、このような場合に、〈したほうがよい〉や〈すべき〉と言えるのはなぜなのでしょうか。
デザイナーベイビーとして生まれてくる人自身の視点はどうでしょうか。生まれる以前に、親や第三者の意向によって介入がなされたという事実を、私たちはどのように受け止めることになるのでしょうか。当事者の視点が含まれることは、〈してはいけない〉・〈してもよい〉・〈したほうがよい〉・〈すべき〉といった最初の考え方に影響するでしょうか。
デザイナーベイビーを生み出すことの「倫理」について、日常的な語りを通して、参加者の方々と一緒に考えてみませんか。

■ 企画手法:
このワークショップでは、哲学対話という形式で参加者のみなさまと対話を行います。哲学対話では、参加者どうしが対等な立場であることを前提に、自分自身の考えや意見だけでなく、他の参加者の考えや意見にも耳を傾けていただくことになります。ルール上、差別的な表現や偏見の入り交じる意見につきましても、個人の一発言として場として受け止めることを予定しておりますが、他者を蔑ろにする発言や態度はあらかじめお断りしております。あらかじめご了承ください。

■ 開催日時
:2021年9月26日(日) 13:00~15:00
:2021年9月29日(水) 13:00~15:00
:2021年9月30日(木) 13:00~15:00

■ 開催方法:オンライン(Zoomにより開催)
当日の対話は、グラフィックレコーディングを用いた議事録作成のため、録音・録画を予定しております。

■ 定員:一回の会で最大6名。
*社会人・学生を問わず、さまざまな立場の方の参加を歓迎しております。応募多数の場合、日程や参加者の属性のバランスに配慮して参加の可否を決めさせていただきます。ご了承ください。

■ 申込方法:事前予約制、参加無料。以下の応募フォームよりお申込みください。
締め切りは9月22日(水)です。
(応募フォームのURL:https://forms.gle/Cig4XFRXwZaN4gXL7)

応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!

お申込みいただいた方には、後日メールにて参加の可否と合わせてご案内を送付いたしますので、応募フォームにてメールアドレスのご記入をお願いいたします。

当日の進行とファシリテータープロフィール

鹿野 祐介(ELSIセンター特任研究員)当日のファシリテート(進行)

東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。2020年より現職。専門は近現代の英米哲学(特に、人(パーソン)の概念をめぐる哲学・倫理学的問題圏)。大阪大学ELSIセンターでは、実践研究部門のもと、ELSI的観点から外部企業における倫理指針や研究倫理審査等、ガバナンス構築・強化に携わっています。哲学対話を用いた教育開発にも関心があります。

原 健一(CoSTEP博士研究員)当日のファシリテート(書記)

北海道大学大学院文学院人文学専攻哲学宗教学講座修了。博士(文学)。2020年より現職。専門はフランス哲学(特にベルクソンの『物質と記憶』)。CoSTEPではサイエンスライティングの授業を主に担当し、また専門である哲学のバックグラウンドを生かして、科学技術の問題にかんする哲学対話カフェに挑戦しています。

■ 共同主催:大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSI センター)
■ 共同主催:北海道大学高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)

■問い合わせ先:大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)
担当(鹿野) shikano@elsi.osaka-u.ac.jp

■2020年度公益財団法人日立財団 倉田奨励金「演劇を⽤いた科学技術コミュニケーション⼿法の開発および参与者の先端科学技術の受容態度の変容に関する調査」(研究代表者 種村剛)

更新日2021.9.24