コーステップとつなサップ
西村 裕一
北海道大学大学院理学研究院助教
2015.3.18
2007年度と2012年度、CoSTEPのプロジェクト実習に津波防災集会を提案し採用していただきました。各担当教員だった隈本先生と石村先生、また実習に参加していただいたメンバーの皆さんに感謝しています。
2007年度のメンバーとは実習終了後も交流が続いています。防災集会は、つなサップ(津波避難サポートプロジェクト)という団体を立ち上げて、道内でこれまで13回開いてきました。この名称は、実は、コーステップと語呂を合わせています。住民と一緒に車座になって議論をする、本当の意味での双方向コミュニケーションを目指そうというコンセプトも、コーステップからつなサップに引き継がれました。運営側はまず土地のことを学び、津波について勉強し、時間をかけて準備しなくてはならないと思います。
しかしながら、最近の「コミュニケーション」企画からは、この下積み感が薄れ、イベントを開催する表面的なテクニックに重点が置かれている印象を受けます。「コミュニケーション」には興味があるがお膳立て(例えば資金の調達や先方との折衝など)は他の人に任せたい、というのも片手落ちでしょう。私たちは、初心を忘れず活動を続けていこうと思っています。10年目を迎えたCoSTEPの関係者の皆さんには、今一度、真にコミットすることの意味を考え、広めていっていただけたらと思います。今後の発展に期待しています。