CoSTEPさんは多くのユニークな人材を輩出され、さまざまな魅力ある活動をお持ちですが、中でも専門誌『科学技術コミュニケーション（JJSC）』の意義は計り知れません。CoSTEP 10周年という節目の年に、JJSCのアドバイザーを務めさせていただいているのは、光栄この上ないことです。科学技術とヒトとの関係、距離が、大きな事件があるごとに揺れる傍ら、サイエンスコミュニケーションがこの国で学問としての体系を成し、一ジャンルを築けるか、JJSCを始めとする学術雑誌による壮大な実験に、関わっていけることにロマンを感じます。

私は科学技術とアート／テキスト／デザイン研究などを通し、翻訳学の視点からサイエンスコミュニケーションを見る人文社会系の人間ですが、学生たちとともにその大きな実験の一部でありたいと願っています。今度ぜひ、わけのわからないヘンな合同企画でもどうですか。10周年、心よりおめでとうございます。