「学びへの飢え」に応える活動を
佐々木 亨
北海道大学大学院文学研究科教授
2015.3.18
私とCoSTEPとの係わりは、石村先生の授業の1コマで、自分の専門である博物館評価についてゲストとして話題提供した時が、初めてだったと記憶しています。その経験が5年ほど前であるにもかかわらず、いまでもこの1回を鮮明に覚えています。それは何故かというと、受講していたみなさんが「学びに飢えている」と感じたからです。
「飢えている」という表現が適当でなければ、受講生のみなさんが各自の中に現実的で具体的な問題意識を持っていて、それに関する何らかの糸口を必死で見つけようとして、私の授業を聴いていたと言い換えることができるかもしれません。そして、毎週、自分の所属する学部で何回も授業をしていても、このような空気を感じることはあまり多くないと打ち明けます。
これからも、「学びに飢えている」受講生の期待に応えるような授業やイベントを展開していただきたいと願っています。次の10年のCoSTEPのあゆみを楽しみにしています。