福島の窓から
CoSTEPが10周年。その設立少し前からサイエンスカフェ(CoSTEPではないですが)に参画し、運営にも携わって来ました。常にCoSTEPの修了生や関係者が側にいて、厳しい言葉をいただいたこともありましたが色々とサポートしていただきました。伝える事の大切さ、難しさに正面からそして色々な角度から立ち向かっているCoSTEPの活動は本当に素晴らしく、考えさせられる事も多々ありました。CoSTEPでの講義も経験させていただき、改めて自分が何のために情報発信に取り組んでいるのかを深く考えさせられました。ありがとうございます。
今回タイトルは「福島の窓から」としました。「窓から」シリーズ?(北大時代のブログ–北大の窓から–の流れです)は二つの意味を考えて名付けました。一つは中から外を見る事。もう一つは外から中を見る事。中から外を見る事はある意味どこでも出来るし、ネット環境が構築された現代においては離れた場所においてでさえ達成できます。一方、外から中を見るためには自らの立ち位置を外に置かなければなりません。簡単に言えば現場に窓を持って行かなければ見えないことがあります。実はそんなことを考えたのもCoSTEPの講義の準備をしながらでした。
そしてその意識が農学者を自負する以上、自分の立ち位置をどこに置かなければならないのかと決断させてくれました。今、福島にて震災復興に携わっております。やれることがあるのであれば、それをやらないのは研究者として裏切り行為だと自分に言い聞かせています。そんなことを意識するようになったのも「窓」を通して両側から見ることを繰り返してきたためだと思っております。
これからも、言葉を伝えるために、そして言葉を聞き取るためにCoSTEPの活動を参考にさせていただきます。最後になりますが、CoSTEPの今後のさらなる発展がどのような方向性を持つのか、どんな新しい境地を切り拓くのかを楽しみに応援をさせていただきます。