北の大地は“熱い”
鈴木 貴靖
NHKエデュケーショナル科学健康部 「きょうの健康」「チョイス@病気になったとき」番組担当
2015.3.18
2009年7月、夏のさわやかな日差しの中、初めて北海道大学を訪れました。早めに到着したので、短い時間でしたが構内を散策し、夏風薫る北の大地の、木々や土の匂いを満喫しました。
そして夜。大勢の学生や社会人の皆さんの熱い視線を受けながら、講義はスタート。テーマは「サイエンスの映像表現」です。科学系の情報番組『サイエンスZERO』を担当していました。宇宙からナノテクノロジーまで、毎回違った世界をバーチャルセットで表現します。日進月歩の科学や技術をどう分かりやすく伝えられるか、試行錯誤している実態を披露しました。番組を制作する上で、どんなテーマをどのように取り上げ、さらにどう伝えるのかは、実は研究や仕事の場面とも共通点があるはず! そこで、講義に参加された皆さんにも、ご自身の研究や仕事について、見ず知らずの相手にどうしたら分かりやすく伝えられるか、材料を集めてプレゼンして頂きました。その多士済々ぶりに本当に感心。さらに後日、質問が多数寄せられ、その好奇心に改めて心が熱くなりました。(返信が遅くなり、失礼いたしました)
私的なエピソードですが、その冬、札幌放送局への出張直前、なんと新型インフルエンザに。北海道の冬の海幸を楽しみにしていた熱望は、あえなく高熱へと姿を変えてしまいました……そんな“熱い”思い出のある北の大地で、今後のご発展とさらなるヒートアップを切に願っております。皆様、ますますご活躍下さい。