1. 立ち上げる5. 受講生の募集
特任スタッフの先頭を切って7月1日付で着任した難波さんと、具体的なカリキュラムを練り上げるとともに、受講生募集の活動を開始した。
受講生を募集するには、何はさておきポスターが不可欠。市内の業者にコンセプトを伝え、デザインしてもらった。(プロのデザイナーである大津 珠子さんはこのとき、まだスタッフでなかった。)そうして2種類のポスターができ上がってきた。2010年頃には実物が何枚かCoSTEP事務室に保存されていたのだが、今も残っているだろうか。
ポスターを見ればわかるように、募集人数を、本科生5~10人、選科生10~20人と、今から見ればずいぶん遠慮がちに設定している。さらに、定員が満たなかった場合のことを考えて2次募集も予定している。
日本で初めての教育プログラムだけに、どれだけの応募者があるか、まったく読めなかったのだ。(東京大学や早稲田大学でも科学技術コミュニケーター育成の事業を同時期にスタートさせたが、実際に受講生を募集し授業を開始したのは、CoSTEPが最初だった。)
ポスターは8月8日に納品された。その翌日ころから、学内に張り出したり、あちこちに郵送して掲示をお願いしたのだったと思う。結果的に、定員を大きく超える応募者があり、2次募集をする必要はなかった。その後も、2010年度の選科Bを唯一の例外として、2次募集をすることはなかった。