土井善晴氏による2022年度CoSTEP開講式特別プログラム「ハレとケのコミュニケーション〜いい塩梅をかなえる日常の視点〜」を開催します。
料理は自然という変化をするものを取り込み、時間という流れゆく中で創りあげていく、複雑で正解がないものです。そしてそれは科学技術も同じかもしれません。コントロールできる部分は実は一握り、だからこそ社会と対話しながらその活かし方、使い方を考えていく必要があります。 日本にはハレとケ、という、特別な日と日常を分ける感覚があります。家庭料理はケの料理。このケから私たちの健康や家族のつながり、暮らしへの意識は醸成されます。著書『一汁一菜でよいという提案』の中では、飽食をせずとも心豊かに暮らせる料理について語られ、ケの料理の重要さを改めて実感できます。 本シンポジウムでは土井善晴さんをお招きして、大げさな理想に惑うことなく、日常に目を向けることで始まる持続可能な暮らし、取り組みについて語ってもらいます。そこには科学技術コミュニケーションにおけるケのコミュニケーションを考えるきっかけが詰まっています。
日 時:5月14日(土)13:30~15:00(開場は13:00)
場 所:フロンティア応用科学研究棟 2F レクチャーホール(鈴木章ホール)
講 師:土井善晴氏(料理研究家)
参加費:無料/事前申し込み制 *申し込み多数の場合は抽選
定 員:100名(本プログラムは2022年度CoSTEP開講式の一部である特別講義にあたりますが、一部一般の方に公開しております。)
*4月30日(土)12時までで参加申し込みを締め切りました。
配信は終わりました。ご視聴、ありがとうございます。
後日、youtubeからみられるようにトークの映像を配信予定ですので、
こちらのページをご確認ください。
*新型コロナウイルス感染症拡大の影響で実施形態が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
土井善晴氏の紹介
料理研究家。1957 年、大阪生まれ。フランス料理や日本料理を学んだ後、土井勝料理学校講師を経て、1992年に「おいしいもの研究所」を設立。十文字学園女子大学招聘教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。NHK「きょうの料理」、テレビ朝日「おかずのクッキング」の講師を各30年務めている。著書に『一汁一菜でよいという提案』『おいしいもののまわり』『土井善晴の素材のレシピ』などがある。