CoSTEPメンバーとAAASに参加して
末吉 哲雄
国立極地研究所 リサーチ・アドミニストレータ
2015.3.18
私は2005年の暮れから2008年の春まで研究員として北大に在籍し、ちょうど立ち上げ期のCoSTEPを目撃する機会に恵まれました。偶然にも周囲にはCoSTEPの受講生が多く、CoSTEPの活動を頻繁に見聞きしていましたが、自ら受講する機会は逃していました。そんななか、ボストンで開催されたAAAS(アメリカ科学振興協会)の年次総会に、CoSTEP率いる北大チームの一員として参加し北大の紹介をすることになりました。当時の自分は極域科学に興味のある学生のためのプログラムを立ち上げる仕事をしていた関係で、北大の教育活動を紹介する一環として声がかかったという次第でした。受講するよりも先に仕事でご一緒してしまったわけです。
この出張、ボストンを訪れる楽しみがあるとは言え、初めて参加する学会で分からないことが多く、準備も直前までかかり、さらにAAASで北大をアピールするということの位置付けがやや複雑なこともあって、一言で言えばちょっとしんどい仕事でした。それを楽しく乗り切れたのは、CoSTEPメンバーのポジティブな雰囲気のおかげだったと思います。良い意味で文化祭のような勢いがありました。特に、同じく参加していた触媒化学研究センター(当時)の阿部竜さんや、CoSTEPの大津さん・岡橋さんたちと一日の仕事の終わりに飲んだビールの旨さは忘れられません。まさに疲れがほぐされる感じでした。
帰国して「文化祭」の熱が覚めてみると、なんだか今さら生徒面して受講する気分ではなくなってしまいました。そんなわけで、今日に至るまでCoSTEPの受講生にはならずじまいです。これからも「戦友」のひとりとして、ますますの発展を祈っています。