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ちがうことがつくる、あたらしいもの。

2021.3.31

はじまり

自然科学の世界を広めて若者の選択肢を広げるきっかけづくりがしたい、
という自身の夢への第一歩だと思い応募しました。
そして友人からグリーンランドで氷とってきたら個展か何かやろうよと誘われて、
アートを通した科学の伝え方もあるのかと興味が湧いたのがきっかけで
進んだのがアート&デザイン実習でした。

いざ、開講。いざ、実習。

最初は、多様な人が参加していることに圧倒されたのを覚えています。
そんな不安も束の間、それぞれ異なる性格を持ったアート&デザイン班で
1ヶ月後には私もこんな調子でした。


Foundation Work_ Body Pattern

よく何をしているのかと聞かれることはありましたが、
実際私自身もこの時はこれから取り組むことへの大きな「土台」になるとは露知らず、
アーティストを見て、手法を真似て純粋に楽しんでいました。
思い返すと、徐々に起こすアクションに自分なりに意味を見出し、
周りにシェアするようになっていたと思います。
そして、私たちはそれぞれ考え方も違えば、固執するものも違う。
そのことを自然に感じ取り、楽しむようになっていました。

そりにひかれて

その後、アートと科学の視点を絡めた展示『そりにひかれて』の準備に取り掛かりました。
研究者の言葉を聞き、今までの土台を踏み台に彼らの言葉を、研究を、どう解釈しようか、
どう伝えようかと奮闘したのを覚えています。
開催すると、様々な人が関心を持ってきてくださり、
研究者の方も新しい気づきが得られそうだという声をいただきました。
サイエンスコミュニケーションにアートという異なる世界を取り入れることで、
到達層の広がりだけではなく何か新しい可能性を感じるきっかけになりました。


そりにひかれて

おわり

アート&デザインはそれぞれがそれぞれの意見を持つことを許された環境でした。
そして違いを受け入れることで、1人ではなし得ない新しい世界がひらけることを
この1年間で実感しました。サイエンスコミュニケーションにアート?
とちがう世界を組み合わせることに違和感を感じる人もいるかもしれません。
しかし交わらない部分にこそ新しいアイディアが生まれる種が潜んでいて、
それこそが多様な他者を繋ぐコミュニケーションにつながるのではないかと思っています。
この1年間は序章のようで、私はこれから何をしようかとてもワクワクしています。


アート&デザインのみんな

大塚 美侑(本科:アート&デザイン実習)
北海道大学環境科学院 修士1年