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挑戦の1対話の素晴らしさを感じながら

2022.3.22

ちょうど2年前、私は学部1年を終え、農学部森林科学科に進級する段階でした。それと同時に、新渡戸カレッジへの入校も決めていました。新渡戸カレッジとは海外留学等を通して、グローバルに活躍する人材の育成を目指した学部生向けの教育プログラムです。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大により、森林科学科の醍醐味である研究林での実習はほぼできず、海外への挑戦も閉ざされてしまいました。ただ、コロナ禍であってもできることはあると信じて、変化に対応しながら活動してきました。ゆえに2020年度は貴重な時間だったと感じています。

そしてさらなる成長を目指し、2021年度は沢山の事に挑戦しようと決めました。その1つがCoSTEPの受講です。対話の場の創造実習を受講した理由は、運よく新渡戸カレッジの活動として「はこだて国際科学祭2021」に参加させて頂く機会があり、CoSTEPでの学びと結びつけられると考えたからです。

(コロナが落ち着き、初めて対面で実習が出来た日)

CoSTEPの受講生は大学院生や社会人の方々が大半です。そのため、当初はまだまだ及ばないなと落ち込むこともありました。しかし、CoSTEPはたとえ失敗してもチームとして支えて下さる仲間が居ますし、尚且つ自身の特性を活かしながら活動できる場です。だからこそ、常に学ぶ姿勢を忘れずに、頑張れそうなことや興味のあることに果敢に取り組んできました。結果として、第119回サイエンス・カフェ札幌「心って何だろう?~ヒヨコの行動から考える~」では操作を担当し、対話day企画①「e-対話~ゲームで考える海の生態系」では海の生態系について話したり、ゲームのファシリテーターになったりしました。

(操作担当、第119回サイエンス・カフェ札幌にて)
(海の生態系について話す様子、札幌龍谷学園高校にて)

これらを経験して何よりも感じたことは、チーム内で信頼されることの嬉しさです。1番年下であった私にとってはこの上なくうれしいことです。この信頼はチーム内で沢山対話をしたからこそ築けたものだと思いますし、ここに対話の素晴らしさがあると私は感じました。そして、科学コミュニケーションにおいても同様の事が言えると感じています。すなわち、対話という場を生み出すことで、他者と信頼を築くことが可能になり、課題に向けて共に歩みを進めることができるのだと思います。

最後に、先にも述べましたが、CoSTEPはチームの一員となって、自分自身が興味あることや頑張ってみたいことに挑戦できる場所です。必ず周りの仲間が助けてくれるので、失敗への不安や恐れを抱く必要は無いでしょう。また、学部生という立場を気にする必要も無いでしょう。逆に、学部生だからこそできることがあると思います。ぜひ対話を通して、自分の魅力をアピールしてください。

さぁ、学部生の皆さん、CoSTEPへの扉を開いてみましょう!

千葉 泰史(2021年度本科:対話の場の創造実習)
北海道大学 農学部 森林科学科 3年