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2021年度ライティング編集実習の成果紹介

2022.3.22

2021年度のライティング・編集実習は、原健一、川本思心、小林良彦の三名のCoSTEPスタッフが担当しました。受講生は大学院生と社会人から成る6名でした。新井麻由、江澤海、大竹駿佑、長内克真、木山瑠夏、福島雅之です。この6名がスタッフと共に、「書評」「突撃取材」「SFプロトタイピング」「研究者インタビュー」という四つのプロジェクトに取り組みました。これらの成果について紹介します。

書評

まず書評の候補となる著作5冊をブックカバーチャレンジで取り上げたのちに、今回扱う著作を選びました。書評においては、単なる本の手際のよいまとめを書くのとは異なり、自分の観点を前面に出しながら書き上げていく力が必要となります。また、論文を書くこととは違って届けるべき相手が既知の専門家ではないので、読み手のことをいつも以上に意識した書き方が必要です。そうしたふだんとは違う書き方を書評で実践することを通して、サイエンスライティングの扉を開いてもらいました。

1人以上、テキストの画像のようです

書評のリンクは以下になります。

突撃取材

書評がオンラインで行なわれたのに対して、次に取り組んだ突撃取材では、北大・札幌キャンパスにみんなで繰り出しました。札幌キャンパス内でインタビューして、すぐに記事を執筆! 記事の切り口を見定めて、現場で欲しい情報を手に入れる力をつけました。

突撃取材を基に書いた記事は、CoSTEPが運営するウェブメディア「いいね!Hokudai」に掲載しました。

【チェックイン】北大総合博物館で藻類の企画展示が開始~展示の立役者に思いを聞いた~
(2021年07月13日)長内克真

【ジョインアス】狙うは5ミリ。静かに熱い北大の狙撃手たち。
(2021年07月22日)江澤海

【チェックイン】ランナーたちの北大~彼らが札幌キャンパスを走る理由~
(2021年07月27日)新井麻由

【チェックイン】夜のキャンパスの魅力を探しに~都会の中にある静かな癒しスポット~
(2021年07月29日)福島雅之

【歳時記】札幌キャンパスの秋~黄金色の田んぼと収穫調査~
(2021年09月21日)木山瑠夏

【歳時記】蹄を蹴り立て駆ける、青春。
(2021年10月22日)大竹駿佑

SFプロトタイピング

2021年度のライティング・編集実習では、SFプロトタイピングという方法を用いて、SF小説を創作しました。SFプロトタイピングとは「サイエンスフィクション的な発想を元に、まだ実現していないヴィジョンの試作品=プロトタイプを作ることで、他者と未来像を議論・共有するためのメソッド 」( 宮本道人監修、宮本道人、難波優輝、大澤博隆編著『 SF プロトタイピング』早川書房、 2020 年、 3 頁)です。今回の共通実習では、SFプロトタイパーの難波優輝さん、そして、SF作家の草野原々さんを招いて、SFプロトタイピングを実践しました。その後、ライティング・編集実習のメンバーを中心に、アーティストの久野志乃さんと、制作したSF作品のヴィジュアルイメージをつくるワークショップを実施しました。

制作した作品は以下のリンクより読めます(「天下界への果てしなき世界受肉」)。

研究者取材

そして、2021年度CoSTEP本科ライティング・編集実習、一年間の学びの総決算が研究者インタビューです。企画書執筆から取材本番、そしてピアレビューを重ねて、記事を執筆しました。理学療法、昆虫の研究、環境問題、そして冥王星と、話題は地球から宇宙に至るまで実にさまざまです。以下にタイトルと記事のリンクがあります。

江澤海「研究は氷雪のフィールドから~選手とともに温める理学療法学~」

大竹駿佑「冥王星の内部事情~凍らない内部海と研究者たちのチームワーク~」

長内克真「6万5千種ものハネカクシを再分類~その研究で世界に羽ばたく、山本周平さん~」

福島雅之「シンプルな答えをシンプルに導く~山中さんの教育にある研究的思考法~」

受講生による振り返り

1年を通して、上記のようなライティング・編集実習に取り組んだ受講生は、どのようなことを学んだのでしょうか。以下では、2021年度のライティング・編集実習受講生が修了式で発表した動画を紹介します。