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50:50ワークショップを開催しました。

2025.3.3

高校生が50年前の古写真の痕跡を辿って、50年後未来の風景につながる写真アニメーションをつくる、50:50ワークショップを、CoSTEPと量子科学技術研究開発機構六ヶ所フュージョンエネルギー研究所、核融合科学研究所の共催で行いました。

量子科学研究所と核融合研究所は、フュージョンエネルギーの実現に向けて研究開発を行っています。その実現は30年後とも50年後ともいわれています。しかし50年後、私たちの町はどうなっているだろう。50年後の未来を考え、今の研究開発に生かすバックキャスティング思考のワークショップを映像作家の佐竹真紀さんとCoSTEPが開発しました。

当日は十和田市現代美術館の協力を経て、美術館のカフェでワークショップは開催されました。

当日司会を務めた朴さん、映像作家の佐竹真紀さん、グラフィックレコーディングを担当した田彬文さん(写真:大島慶太郎)

はじめに、高校生たちは50年前の写真から残したいと思う要素を抜き出していきます。

当日講師を務めた映像作家の佐竹真紀さんは、作品作りのアドバイスを行いました(写真:大島慶太郎)

この写真は、地元の松本茶舗のご主人が集めた50年ほど前の十和田市の風景です。4枚の写真の中から、興味のある写真を選び、みんなでこの写真にある要素について考えていきます。

白熱する議論(写真:大島慶太郎)

その後、松本茶舗さんに伺い、写真が撮られたころの町の歴史について尋ねます。

美術館から歩いてすぐの場所にある松本茶舗(写真:大島慶太郎)
実は北海道を作った新渡戸稲造が最初に作った町が十和田市だった!(写真:大島慶太郎)

その後、写真が撮られた場所の現在の風景を訪ねます。

デパートの松木屋はショップが集まるアーケードになっていました(写真:大島慶太郎)
とはいえ、いまだにレトロな建物も残る十和田市(写真:大島慶太郎)

そのあと美術館に帰ってきた高校生はさっそく昔の写真に今の風景、そして未来に遺したい要素を重ねる写真アニメーションを制作しました。

写真を一枚ずつ動かします(写真:大島慶太郎)
細かな作業は分担して行われました(写真:大島慶太郎)

高校生の作品はどれもカラフルで、地元への愛にあふれるものになりました。

編集:佐竹真紀

ワークショップ後には六ヶ所フュージョンエネルギー研究所の所長の竹永秀信さんより、1970年代に始まったフュージョンエネルギー研究、つまり50年前の過去から、50年後の未来に至る未来についての話がありました。

研究の過去の写真からフュージョンエネルギーの道のりを語る竹永さん

当日は受講生の田彬文さんも参加し、グラフィックレコーディングを作成してくれました。

当日25名もの高校生が集まってくれました(写真:大島慶太郎)