8月23日(金)〜25日(日)の3日間、選科生向けの演習Aが行われました。
選科演習Aは、3日間でミニサイエンスイベントを企画、制作、実施するというもの。参加型イベントの企画や運営、ファシリテーション、それに関わる関連の知識を集中的に学びます。今年度は、道内だけでなく関東や北陸、そして九州から18名の受講生が集まりました。
まずは第1日目。
顔を合わせるのははじめてのメンバーもたくさんいましたが、事前にメール上などで互いのプロフィールや専門分野、関心事項などの交流を深めて当日に臨みました。
アイスブレイク、ガイダンスに続いて、イベント制作の要となる「企画」についてのレクチャー。昼食のあとは、グループに分かれて企画に取りかかります。アイデアの出し合いからはじまり、作り上げていく時間をたっぷりとりました。グループ分けも事前に発表されていたため自己紹介もスムーズに進行しますが、この日の夕方には早くも、企画をプレゼンテーションするという大仕事が待っています。
グループ担当教員のアドバイスを受けながら、ホワイトボード、付箋紙、模造紙を使ってアイデアを整理し、構成にも気を配ります。
全員でそれぞれのプレゼンを聞き、そこで得た指摘や助言をもとにさらに企画を育てていきます。
演習の様子は、スタッフが随時取材や撮影をしてすぐに模造紙やフェイスブック CoSTEP noteにアップします。この「リアルタイム ドキュメンテーション」という手法によって、準備の忙しさに追われるだけではなく、自分がなにを学んだのか、どう考えて作業を行ったのかを振り返ることができ、学習効果を高めていくのです。
イベントの開催には、中身を充実させるとともに、広報も大切な要素です。2日目は朝9時から、プレスリリースの書き方、チラシの作り方のレクチャーです。また、イベントの魅力を左右するファシリテーションについても学びました。相互インタビューを通して、伝えることのむずかしさ、相手の立場に立って情報を提供することの本当の意味を感じ、イベントに役立てます。
2日目午後は、再びイベントの準備に取りかかります。イベントの構成はスムーズであるだけでなく魅力的か、足りない要素、よけいな情報でストーリーが乱れていないか、参加者に満足してもらうにはもっと工夫できるのではないかなどを徹底的に議論するとともに、イベントに必要な物品の調達も平行しておこないました。グループの進捗状況によっては,夜遅くまで作業が続いたところもありました。
そしていよいよ3日目の朝を迎えます。すっかりチームとしての連帯感もできあがっています。この日は、プレスリリース、チラシ、さらにイベント終了後に参加者が記入するのアンケート用紙も作ります。
午後はイベントの本番。受講生はもちろんですが、一般のお客さんやCoSTEPの本科生、修了生が駆けつけてくれます。寸劇あり、映像あり、観察ありの工夫を凝らしたプログラムが披露されました。
そして最後にふりかえり。濃密な3日間をふりかえって、学びを自分自身の中に定着させていきます。初めての刺激的な体験をした、新しい課題を発見した、他の人たちのエネルギッシュな姿に刺激を受けたなどのことばとともに、今後に対する抱負も語られました。
心地よい疲労の中にやりきった笑顔で記念撮影!
この3日間で、受講生の皆さんが多くのことを学び、その学びを今後に生かしていくことを期待します。
当日の詳細は、「CoSTEP_note」というフェイスブックページでも公開しています。
http://www.facebook.com/CostepNote
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