CoSTEP修了式の翌日、札幌から九州に帰る飛行機の中でこの体験記を書いています。
私は普段は会社員ですが、実は気象予報士でもあります。と言っても仕事が気象と無関係なこともあり、これまで資格を生かす機会は限られていました。何らかの形で活動の場を自ら広げていきたい、と思ったのがCoSTEPを受講したきっかけです。
遠方の社会人ですので普段の講義はe-Learningで受講します。27回の講義はどれも非常に刺激的で勉強になりましたが、受講期間を振り返って最も印象に残っているのは、やはり選科の特色である集中演習です。
昨年の夏、私が住んでいる九州では連日35℃越えの記録的猛暑。そんな中、選科の演習Aのために札幌に降り立つと最高気温24℃! とても涼しい北大の環境に感激しつつ、三日間の「熱い」演習が始まりました。
演習Aでは三日間で各班15分のミニサイエンスイベントを制作します。初日に企画、二日目で内容の制作、三日目には実演という過酷なカリキュラムです。初めて会ったメンバーがイベントをゼロから創りあげていく、当然すんなりと行くはずはなく、テーマも二転三転。内容の制作もなかなか進まず二日目は夜遅くまで作業が続きました。
そんなハードな演習でしたが「とにかくやらなければ!」との思いが形になったのか、最終日には各班それぞれ個性を発揮したイベントを実演することができました。今になって振り返ると反省点も多々あります。それでも何も無い状態から短期間で創りあげていくという経験を通じ、まずは実践することの大切さを改めて感じました。講義、演習を通じて学んだ事はいろいろありますが、今後の活動でさっそく実践に移していきたいと思います。
さて最後に、ここまで読んでくださった方の中で、特に西日本、九州、沖縄のあなた。札幌から遠い事を理由に受講を迷っていませんか? 私はそんな遠方のかたにこそ強く受講をおすすめします。涼しく快適な札幌で、「熱い」CoSTEPをぜひ体験してみてください!!
中尾克志
電機メーカー勤務 / 気象予報士