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「わからない」といえる自分になれた「音のステーション」との出会い

2015.3.18

こんにちは。歯学部2年生の山口なつきです。「なにか番組をつくってみたい!」という思いだけでCoSTEPに応募し、1年間2人の仲間と先生方と共にラジオ番組「かがく探検隊コーステップ」を計7本制作しました。

単にラジオ番組をつくるといっても、準備がなかなか大変です。企画をたてて話し合い、取材をしてから、音源の編集、CUEシートと呼ばれる進行表や番組冒頭で流すコント台本の作成、スタジオ収録、それからやっと公開に漕ぎつけます。

その中でも、メインコーナー「研究室に行ってみよう」での先生方へのインタビューにはなかなか苦労しました。私自身は一応理系ですが、分野が違えば分からないことも多く、「分からない」と声に出すのを恥ずかしいと思うことがありました。また、音源を聞き返すと相槌を打ちすぎていて自分の声がうるさいなんてこともありました。さらに、ラジオは音声だけで伝えねばならず、コント台本やCUEシートをつくっている最中に「どんな言葉を使おう」と一人で真夜中に悩むこともありました。

しかし、そんな「分からない」も「失敗しちゃった」「どうしよう」も受け止めてくれるのがCoSTEPなのだと思います。私が「分からない」ならリスナーも分からないかもしれないから、研究室の先生にインタビューすれば良いのです。「失敗しちゃった」のなら次の回に生かせば良いのです。「わからない」ことは仲間に相談してより良いものをつくるチャンスに変えれば良いのです。

 学部生でしかも2年生。応募する時はかなり躊躇しましたが、思い切ってCoSTEPの「音の駅(ステーション)」に足を踏み入れてみて、本当に良かったと思います。「駅」は多様な人が行きかう場所です。バックグラウンドの違う仲間と協力して番組をつくりあげるワクワク感はもちろんのこと、音や映像で自分自身を客観的にみることで、もっともっと成長したいという向上心や探求心が呼び覚まされました。そして何より人と話し、相手をより知ることに喜びを感じるようになりました。

 この体験記を読んで下さっている皆様ともCoSTEPの仲間としてお話出来る日を楽しみにしています!

山口なつき

北海道大学歯学部2年