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「プレゼンテーション伝える」6/24古澤輝由先生池田貴子先生の講義レポート

2017.6.27

佐藤奈波(2017年度本科グラフィックデザイン実習・学生)

今回の講義では、プレゼンテーションの基本的な考え方、そして実際に効率的なプレゼンテーションを行うための基礎を古澤輝由先生と池田貴子先生から学びました。

伝える相手に対する想像力を働かせる

古澤先生が「プレゼン、好きですか?」「プレゼン、得意ですか?」と私たちに問いを投げかけることから、講義が始まりました。プレゼンが好きであることとプレゼンが得意であることは違います。プレゼンが得意だと自己評価するためには、プレゼンが成功した、つまり「相手に分かってもらえた経験」が重要になります。古澤先生はテイクホームメッセージとして「伝える相手に対する想像力を働かせる」ことを挙げました。

次に、本講義におけるプレゼンテーションを「特定の対象者に対して」「何らかの影響を与える目的で」行う「時間・場所の限られた」行為と定義しました。この定義を元に、これまで私たちが体験した良い・良くないプレゼンの共通点を考えました。私たちもまた、内容や態度において相手を思いやれているかどうかが、プレゼンの良し悪しを決めるキーポイントにしていることを確認しました。

それでは具体的にどのようなプレゼンをすればいいのでしょうか?

効果的に相手に伝えるためには、プレゼンテーションの①ストーリー/構成、②説明、③デザイン、④デリバリーの4点を意識することが重要です。さらに、伝える相手の状況(相手の年齢・知識・使える時間・感情の動きなど)を想定することで予想の精度を上げることができます。

デザインの持つ役割

スライドデザインのコツに関しては池田先生からお話をいただきました。プレゼンにおけるデザインにおいても、相手に対する想像力が必要となります。デザインには2つの役割があり、まず1つは相手に聞いてみたいと思わせること。もう1つは視覚的な情報によって説明を補足することで理解を助けることです。これらがプレゼンの説得力へとつながります。

実践では、スライド上の余分な情報を省き、フォントや色などを整理整頓することで、注目してほしい部分に視線を誘導することが重要になります。

2人の先生は、講義のプレゼンテーションを通じ、伝える相手を考えたストーリーの流れやスライドのデザイン・構成を体現されていました。このようなプレゼンをたくさん見て・自分で行って、プレゼンテーションが好き/得意と言えるように頑張りたいです。

古澤先生、池田先生、ありがとうございました。