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CoSTEP制作協力しているFM番組「FRONTIER SPIRIT RADIO With 北海道大学」26回放送

2007.3.30

500年に1度の大津波が北海道を襲う日 北海道大学大学院理学研究院西村裕一先生インタビュー


CoSTEPが制作協力しているFM番組「FRONTIER SPIRIT RADIO With 北海道大学」の第26回は、北海道大学大学院理学研究院の、西村裕一先生のインタビューです。

西村先生は地震や火山、津波について研究されています。西村先生たちの最近の研究で、北海道の近海では過去500年に1度くらいの割合で巨大地震とそれにともなう大津波が起きていることがわかってきたんだそうです。

それは海岸に近い地域の地層を詳しく調べることで明らかになりました。

過去5000年くらいまで遡って地層を掘ってみると、ところどころに津波によって海の砂やプランクトンなどが混じった層が見られます。これが大津波がその付近までやってきた痕跡なのです。

上の写真のように地層を特殊な方法ではぎ取ってくると、その様子がよくわかります。

下の写真は根室市で採取された地層です。

これをみると過去3000年の間に、津波の痕跡が6回分ありました。つまり500年に1回くらいの割合で、大津波がここを襲っているということなんです ね。インタビューの前半は、ここをクリックすると聞くことができます。

大津波をもたらした巨大地震は、マグニチュード9クラスだった可能性もあるということです。推定される津波の高さは15メートルから20メートル、1993年の北海道南西沖地震で奥尻島を襲った津波よりも高いとい うことになります。 

では実際に大津波から身を守るためにはどうすればいいのか、インタビューの後半は、ここをクリックすると聞くことができます。

 

とにかく地震の強い揺れを感じたら、海岸地方にい らっしゃる方はすみやかに高台へ避難することが重要です。

 西村先生どうもありがとうございました。