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SCARTS連携した中高生向けワークショップ「漂う環境」を開催します

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CoSTEPは札幌市民交流プラザ(SCARTS)と連携して、アーティストと科学者がつくる中高校生向けのワークショップを進めてきています。今回はCoSTEPで滞在制作をサポートした、アーティストの上村洋一さんを講師に迎え、フィールドレコーディング(屋外で音を録音する)の取り組みを通して、自分の周りの世界を「音」を通して考える2日間のワークショップを開催します。

私たちの身の回りには、自然音や人工音などあらゆる音があふれています。ワークショップでは、上村さんや研究者とともに札幌の冬の音の採集にでかけ、自分で録音したさまざまな音を編集し、空間に環境として漂うような音を制作します。また、ゲスト講師による環境学のレクチャーを行い、自然と人工との共生にまで思考を深めていきます。

「音」を基点に札幌の冬、世界の捉え方を発見しましょう!

申し込みはこちら

日時:2023年2月11日(土)~12日(日)両日 10:00~16:00
会場:SCARTSスタジオ
参加無料、事前予約制
対象:13歳~18歳/2日間参加可能な方
定員:先着15名
申込フォーム:https://ssl.form-mailer.jp/fms/d70390ef765901 ※申込締切:2月3日(金)

講師:上村洋一 かみむら・よういち

アーティスト。視覚や聴覚から風景を知覚する方法を探り、主にフィールドレコーディングによって世界各地の環境にアプローチし、そこで得た素材やコンセプトをもとにインスタレーション、絵画、パフォーマンス、音響作品などを制作し、国内外で発表。フィールドレコーディングを「瞑想的な狩猟」として捉え、その行為を通して、人間と自然との曖昧な関係性を考察している。

ゲスト講師:HAM GEUN-YONG(はむ・ぐんよん)

北海道大学 大学院工学研究院 環境工学分野 循環共生システム研究室 助教。固、液、気体の3つの状態が混ざるごみ処理に興味を持ち、廃棄物の研究を始める。東南アジア、南米、韓国、日本など世界各国を調査する。特に生ごみなどの有機物が多く含まれるごみを、微生物の分解で出る熱を使って乾燥し、固形燃料を作るバイオドライングという技術を研究する。また海洋プラスチック問題の対策として、代替素材であるバイオプラスチックの生分解度の評価、過剰供給により不安定的になる窒素とリンの循環についての研究も行う。地球温暖化や環境汚染が加速化する今、ごみを資源として循環させる枯渇資源の保存や環境保全、また温室ガス発生削減の方法を研究し、持続可能な社会形成に貢献することを目指している。

ゲスト講師:エゾリンク(EzoLin-K)

エゾリンク(EzoLin-K:Ezo Linkage of Knowledgeから命名)は、生態学のさまざまな分野を究めたポスドク5名が連携・協働する団体です。持続可能な社会のための「知と人材の好循環」を目指しており、事業内容は大学の研究成果を環境教育として社会還元する活動と大学の研究力維持・向上のための研究力アシストの二本柱です。現在その活動のフィールドとして北海道大学研究林との連携体制を整えており、2023年春の創業予定です。

冬の展覧会 SCARTSの紹介ページはこちら

更新日2023.1.11