CoSTEPでは、3月10日にシンポジウム「新たな鉱脈を探ろう 〜科学技術コミュニケーションの担い手、手法、アイデア〜」を開催します。これからの科学技術コミュニケーションのあり方に関心のある方は、ぜひご参加ください。また、当日は今年度修了生の成果発表会も開催していますので、こちらもご覧ください。
【シンポジウム概要】
科学技術コミュニケーションの活動が活発に行われるようになり、着実に成果が積み重ねられてきました。しかし、その多くは大学、科学館などの教育関係者や意識ある一部の人たちが担っています。もっと広く社会に知られ、市民に求められて、それに応じた広がりのあるコンテンツが供給されるにはどうしたらいいのでしょうか。今まさにさまざまな分野の担い手がサービスを提供するとともに、参加者も多様なバリエーションの中から学びや活動を選択できるという新たなフェーズに踏み出すときであると考えます。
本シンポジウムでは、これまでの科学技術コミュニケーションやCoSTEP の活動を批判的にふりかえり、出版における展開、異分野をつなぐコーディネーターの役割、新たな仕事の創造などを軸に、各分野で実績のあるパネリストから、活動の担い手、手法、表現について議論します。持続可能で拡がりのある科学技術コミュニケーション活動の可能性を探っていくことを目指します。
日時: 3月10日(土) 13:30〜16:00 (13:00 受付開始)
会場: 北海道大学 学術交流会館 大講堂
主催: 北海道大学 CoSTEP
参加は無料です。
なお,午前中は2011年度CoSTEP成果発表会が開催されます。CoSTEPでの1年間の学びの成果をステージ上から,さらにポスターで発表します。こちらもあわせてご参加下さい。
パネリスト(敬称略)
生重幸恵 いくしげゆきえ (NPO法人スクール・アドバイス・ネットワーク理事長)
学校教育支援を通した地域活性化を目的として同法人を設立。全国各地で「学校支援」「地域活性化」のプロジェクトに参画して活動の範囲を広げ、2007年、内閣府の地域活性化伝道師、2009年、文部科学省第5期中央教育審議会生涯学習分化会委員に就任。一方、企業のノウハウを学校の授業につなげるためのプログラム作成なども手がけている。
常見陽平 つねみようへい (人材コンサルタント、大学講師、作家)
就職氷河期の就活を経て株式会社リクルートに入社。玩具メーカーに転じ新卒採用を担当後、株式会社クオリティ・オブ・ライフに参加。企業の採用課題、人材育成課題の解決に取り組みつつ、講演や執筆などを行う。世の中を見つめ視野を広げることからこれからの働き方や仕事への向き合い方を提案。『札幌市民のための16歳からのキャリア論』(HS)『親は知らない就活の鉄則』(朝日新書)と『就活の神さま』(WAVE出版)など著書多数。
福田直子 ふくだなおこ (NHK出版 編集者)
1994年NHK出版入社。広告営業、実用書編集を経て、2007年より新書の編集を担当。サイエンス関連の担当書に『科学は誰のものか』(平川秀幸)、『こころは遺伝子でどこまで決まるのか』(宮川剛)、東日本大震災関連の企画に『エネルギー論争の盲点』(石井彰)、『日本の魚は大丈夫か』(勝川俊雄)など。
杉山滋郎 すぎやましげお(CoSTEP代表/北海道大学大学院理学研究院教授)
2005年よりCoSTEP代表。「社会のニーズ」に応えられる科学技術コミュニケーションを追求し、2011年の4月に、CoSTEPスタッフとともに電子ブック『もっとわかる放射能・放射線』を制作、11月には討論イベント「みんなで話そう、食の安全・安心」を開催。
古田ゆかり ふるたゆかり(CoSTEP 特任准教授 司会兼)
シンクタンクでの科学情報担当、環境雑誌の編集部を経て、フリーライターとして活動。科学技術リテラシー、暮らしの中の科学技術、環境、農業と食、循環型社会などをテーマに編集、執筆、評論を行う。2011年より現職。科学と社会に関わる学習プログラムの企画・開発・実践を行う自主グループ「サイエンスカクテルプロジェクト」主宰。主な著書『おはようからおやすみまでの科学』『日本FOOD紀』ほか。
【プログラム】
09:00〜10:00 成果発表ポスターセッション
(16:00 まで開催)
10:00〜12:00 成果発表会
杉山代表挨拶
成果発表
本科各実習、選科演習A・B 、その他
質疑応答
教員からのコメント
12:00〜13:00 昼休み 書籍販売)
13:30〜16:00 シンポジウム
「新たな鉱脈を探ろう 〜科学技術コミュニケーションの担い手、手法、アイデア〜」
16:00〜16:15 修了式
祝辞 (山口佳三 副学長・高等教育推進機構長)
修了証書授与