CoSTEPの先進性、その効果、新たな挑戦
藤吉 隆雄
北海道大学大学院理学研究院特任准教授
2015.3.18
2008年夏に論壇誌『論座』の巻頭連載でCoSTEPのTシャツ制作ワークショップを取材した。当時の私はフリー記者をしながら早大MAJESTyでジャーナリズムを再勉強していた。その目から見てもCoSTEPの活動は先進的だったのである。
その後、2011年から名古屋大学主催のあいちサイエンスフェスティバルの事務局の担当に転身した。愛知県内で10月の1ヶ月間超、毎日イベント開催。6月1日に競争的資金に採択され10月1日スタートという強行日程。ここでCoSTEP修了生の輪が力を発揮した。蒲郡市生命の海科学館、名古屋市立大学、中日新聞社、愛知学院大学など、前提を説明しなくても動いてくれる仲間が見つかった。フェスがキックオフでき、3年連続で100超のイベントが集まり、毎年10万人以上の参加となったのにはCoSTEPがまいた種が大きい。
2014年4月、縁あって北大へ。CoSTEPと連携し大学院生に科学技術コミュニケーションに取り組んでもらうのが仕事だ。CoSTEPの蓄積を活用する新手法の開発が急務。この新しい試みを楽しみたい。