CoSTEP: why it matters
石井 哲也
北海道大学安全衛生本部特任准教授
2015.3.18
CoSTEPが10周年を迎えられたとの由、心からお祝い申し上げます。
生命倫理学を実践する私にとって、2013年12月21日に実施したサイエンス・カフェ「生命に介入する科学〜不妊治療・出生前診断の光と影〜」に登壇し、市民の皆様と直に対話し、数多くのアンケートを頂戴できたことは大変貴重な経験でした。今後、遺伝学的検査法がより進歩するとともに、その検査対象が拡大するとみられます。また、ゲノム編集と呼ばれる高精度遺伝子改変技術が大きな注目を集めております。ライフサイエンスの成果をどのように使うのかが、社会に、個々人に課された重要な課題です。CoSTEPの益々のご発展により、科学と社会の関係の在り方を問う場がよりタイムリーに作られるとともに、その場を担う優秀な人材がさらに数多く育成されることを祈念しております。