1. 立ち上げる11. サイエンス・カフェ札幌、始まる
CoSTEP主催のサイエンスカフェは、「科学喫茶店」ではなく「サイエンス・カフェ札幌」という名称で、2005年10月8日に第1回目を開催した。
国立天文台広報室長の渡部 潤一 氏をゲストに、さらに天文普及集団「天プラ」の皆さんをギャルソンとして迎えた。10月6日~8日の日程で日本天文学会が札幌で開催されており、渡部氏も「天プラ」の皆さんも在札だったので、その好機をつかんで、ゲストならびにギャルソンとしてお迎えしたのである。
渡部氏は、市民向けにわかりやすく話をすることについて定評があったし、「天プラ」の皆さんは天文学普及のための活動経験が豊富だった。駆け出しのCoSTEPにとっては、またとないゲスト、いや師であった。
ファシリテーターは難波さんが務めた。20分ほど渡部氏から話をうかがい、その後は渡部氏への質問タイム。後半の1時間ほどは、天プラの皆さん数人がミニ・レクチャー。
図は、第1回「サイエンス・カフェ札幌」のフライヤーである。右下に小さく、「サイエンス・カフェとは、イギリスで始まり、世界に広がりつつある参加型イベントです。コーヒーやお酒を飲みながら、科学を話題に楽しいひとときを過ごしましょう」と書いてある。サイエンスカフェなるものが、まだ、いかに馴染みがなかったか、うかがい知ることができる。ⅴ
当日の参加者は、延べで150人ほどだったろうか。アンケートの結果(回収数55)では、「よかった」が6割、「どちらかといえばよかった」が2割であり、おおむね好意的に迎えられたと言えよう。
ⅴ このフライヤーは外注して制作したものである。いまでは、グラフィックデザイン実習の一環として大津さん指導のもと受講生が制作しているが、このときはまだそうした態勢が整っていなかった。