4. 交わる45. 研究者たちの関心の在処
2009年の9月、藤田 貢崇さんの提案で「講演会:世界の一流誌に論文が掲載されるためのコツ」を理学部大講堂で開催した。藤田さんが、Nature誌の公式翻訳者でもある縁で企画したもので、人材育成本部のS-cubicと女性研究者支援室の共催も得て実施した。
Nature誌で編集に携わる外国人スタッフ2名がコツを語るというものだが、ウエブサイトで参加申込みを受け付けるや、申込みが殺到し、あれよあれよという間に定員(約300名)に近づいた。「立ち見でもよければ」という条件付で定員を増やしたが、それでもお断わりする人が出てきた。
研究者の人たちが、どんなことに強い関心をもっているか、見せつけられる出来事だった。科学技術コミュニケーションも、研究者のこうした意識を知ったうえで展開されるべきなのだろう。