CoSTEPでは、「水循環」をテーマにサイエンスカフェを行ないます。
地球上の生き物にとって必要不可欠な水。水は雲や雨、さらに川、海、氷河などに姿を変えながら私たちのまわりを循環しています。では水が循環する背景にはどのような要素が関わっているのでしょうか?また、地球温暖化によって水の流れはどのように変化していくのでしょうか?
今回のゲストは、水循環を研究している杉本敦子さん。研究の舞台、それは札幌から約3000km離れた、永久凍土とタイガ林が広がるシベリアです。杉本さんはそこで様々に“かたち”を変える水を追いながら、生物と環境の相互作用を明らかにすることを目指しています。本日はその研究について、フィールドワークの写真を交えながらお話しいただきます。さらに、まだ明らかになっていない地球温暖化と水循環の関係について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
第55回サイエンス・カフェ札幌
森の上の雲 ―シベリアを環(めぐ)る水の話―
日時: 2011年1月22日(土) 16:30〜18:00
場所: 紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン
札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル
ゲストプロフィール
杉本 敦子(すぎもと・あつこ)さん
1960年大阪府生まれ。北海道大学大学院地球環境科学研究院教授。
水や炭素の循環と、森林などの生物圏の関係を研究している。“環境の研究にはフィールドワークが最も重要”というモットーのもと、14年来シベリアで調査を行うパワフル&ビューティフルウーマン。どんなフィールドであっても欠かせない持ち物は、その昔タイで購入したコーヒー用ステンレスカップ。趣味は山・丘・街を歩くこと。