テーマ:「数学のメガネで生物を見てみよう!~数理モデルで解き明かす自然界の謎~」
日 時:2015年11月19日(木)18:00~19:30(開場17:30)
場 所:紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン(中央区北5条西5-7 sapporo55ビル)
ゲスト:秋山正和さん(北海道大学電子科学研究所附属社会創造数学研究センター助教)
聞き手:石村源生(CoSTEP 准教授)
定 員:80名
申 込:事前申し込みの必要はありません。当日直接会場にお越しください。
参加費:無料
※ コーヒー等の飲み物は、2階のコーヒーショップ(スターバックス)でお買い求めいただけます。
※ 暖かい服装でお越しください。
【内容について】
生物の精妙な形はどうやって決まっているのでしょうか?生物が巧みに動くことができるのはなぜなのでしょうか?そこには、何か一つの「設計図」や「プログラム」のようなものがあって、そこから指令がでているのでしょうか?生物をいくらじっくり眺めていてもなかなかその謎は解けません。
今回は、北海道大学電子科学研究所助教の秋山正和さんをお招きして、このような生物の形や動きの謎を、数学によって解き明かす研究についてお話をうかがいます。
秋山さんは、粘菌、ナメクジ、ゾウリムシ、ショウジョウバエ、カブトムシなど、様々な生物の形や動きを「数理モデル」と呼ばれる手法で表現し、そのモデルを調べることによって実際の生物の形や動きがつくられていくしくみを解明しようとしています。
今回のカフェでは、生物の体の中の小さな部分どうしが簡単な規則にのっとってお互いに影響を与え合うことで、まるで完成形がわかっていたかのような精妙な形や巧みな動きが自然に生まれてくるメカニズムについて、みなさんと一緒に考えていきます。
【ゲストの紹介】
秋山正和さん(北海道大学電子科学研究所附属社会創造数学研究センター 助教)
1983年生まれ。博士(理学)。専門は応用数学。広島大学CREST研究員、九州大学大学院数理学研究院マスフォアインダストリ研究所学術研究員などを経て現職。卵割の過程、粘菌の迷路パターン、4脚歩行・走行ロボット、生物の三次元形態形成などを数理モデルを活用して研究。2014年に日本数学会応用数学研究奨励賞受賞。趣味はルービックキューブ。
【スタッフより】
ゲストの秋山正和さんと、カフェの打ち合わせをしてきました。
このカフェ、当日のファシリテーターのの自分が言うのも何ですが、面白いです。サイエンスのもつ本質的な可能性の一つを、たいへん明確な形でお伝えすると同時に、みなさんにもその「思想」を共有していただけるのではないかと思います。
当日は、「「数理モデル」リクエストカード」というものを配布してみなさんに書いていただこうと考えています。
あなたが関心のある、身の回りの生物、自然現象や社会現象の不思議で魅力的な「形」「動き」「パターン」について(たとえばうろこ雲のパターン、花びらの形、株価の動き、渋滞の起こるしくみ、睡眠のリズムなどなど何でも)、「数理モデル」を使ってそのしくみを解明できないかどうか、ぜひ会場で秋山さんに問いかけてみてください!
(11月12日 石村)