2014年10月17日

授業レポート

「未来の経験からイノベーションを導く」 10/4 田村大先生の講義レポート

前回に引き続き、イノベーションをテーマとした講義です。今回は、株式会社リ・パブリック共同代表の田村大先生にお話しいただきました。田村先生は様々な肩書を併せ持ち、日本中を縦横無尽に駆け回って精力的に活動をされている方です。

 

 

イノベーションとは?

 イノベーションの定義はなんでしょう。新しいものを生み出す、という漠然としたイメージがあるかもしれません。田村先生の定義するイノベーションとは、単に新しい何かが生まれるだけではなく、それによって、人々の行動、習慣、価値観が不可逆的に変化することを指します。

 

 

未来を見据え、アイデアを逆算

 それでは、イノベーションを生み出すには、どんなアプローチをとれば良いのでしょうか。画期的なアイデアを生み出せば、おのずと社会に変革をもたらす。これが従来のアプローチでした。しかし、斬新なアイデアを一から考えるのは難しいし、考え出したアイデアが必ずしもヒットするとは限りません。

そこで、田村先生は発想を逆転させました。人々の行動、習慣、価値観をどう変化させるのが望ましいか、どのような変化が求められているかを考える、つまり、未来の社会を先にイメージするのです。そして、イメージした新たな変化を実現するためにはどんなアイデアが必要かを考えます。このアプローチこそ社会に浸透するイノベーションを生み出す近道だ、と田村先生は捉えています。

 

 

スマホアプリで新たな感動体験を

 今回の講義では、このアプローチを実践するワークショップも行われました。テーマは「感動」。新たな感動を生みだすにはどんなアイデアを出せばいいか、少人数のグループで話し合いました。まずは、過去に経験した感動をみんなで書き出して分類し、感動する機会の少ない領域を探します。見つけた領域こそ今までにない感動を生み出すチャンスを秘めています。そこに当てはまる新しい感動をもたらすようなスマホアプリをみんなで考えてみました。初デートから何日目、プロポーズから何日目かなどを知らせてくれる記念日アプリ、同じ時間に同じ体験をした人の数を集計して視覚化するアプリなど、奇抜で、かつ実用化できそうな数々のアイデアが生まれました。

 

 

イノベーションに特別な力は不要

 イノベーションを生み出せるのは一部の天才だけ、と諦めてしまうのはまだ早い。適切なアプローチをとれば、誰しもがイノベーションを生み出す可能性を秘めている。ワークショップを通して、それを実感させてくれた講義でした。田村先生、どうもありがとうございました。

 

(10期生・本科 渡邉綱介)