2009年06月12日

成果物

ラジオ第153回:2009年6月12日

 

徹底解剖!暮らしに役立つ放射線

 

科学技術コミュニケーターに聞く!

毎日新聞科学環境部記者 元村有希子(もとむらゆきこ)さん

 

研究室に行ってみよう

北海道大学大学院工学研究科 住吉孝(すみよしたかし)教授

 

コーステップインフォメーション

元村さんたち毎日新聞科学環境部の新著「迫るアジア どうする日本の研究者—理系白書3」(講談社文庫 09年1月15日初版発行)を紹介

 

 

◆研究室に行ってみよう 〜放射線科学 住吉孝先生〜

今日は、我々CoSTEP第5期生の「ラジオ番組制作実習」の記念すべき第1回。番組の目玉である「研究室へいってみよう」、テーマは「放射線」です。

北海道大学大学院工学研究科で放射線に関する研究をされている住吉孝教授の研究室へ伺いました。

北海道大学工学研究科 住吉孝教授

インタビュアーは、村松慎也さんです。
まず、放射線とはどのようなものなのか、放射能と放射線との違いは何か、そして人間をはじめとした生物が放射線を浴びるとどんな影響があるのか、などについてご説明をいただきました。

先生からは、それぞれについて分かりやすくご説明をしていただきましたが、合わせて私たちの周りの環境や、体の中にも放射線が存在している、というお話もありました。

さらに先生は、放射線測定器(ガイガー・ミューラー・カウンター)を使って、インタビューを行った研究室(普通に先生たちが仕事をしておられる部屋)の放射線を測してくださいました。

放射線の測定器

続いて、一般に市販されている肥料や乾燥昆布など身近なものからも放射線が出ていることを実際に測って見せていただきました。すると、ピーピーピーとすごい音。天然にある放射線より数倍もの量で、これにはインタビュアーの村松さんもびっくりです。

また、放射線がエックス線撮影やがん治療などの医療分野だけではなく、農業分野や、半導体製造などの工業分野でも広く利用されており、我々が清潔で安心な生活を送る上で大いに役立っていることを、様々な実例を挙げてご説明いただきました。

 

質問する村松慎也さん

住吉先生は、大学祭や市民向けの講座などの機会があるたびに、放射線がいろいろな場所で様々な役割を果たしていることをお話しされているそうです。

2009年6月6日には、北大の学園祭にあわせて原子力オープンスクールを開催したそうです。「エネルギーって何?」という参加型シンポジウムでグループ対抗クイズを行ったり、「放射線が目で見える?」と題して、霧箱を制作するなどの体験実験コーナーを開催したそうです。

皆さんもまた、このような機会がありましたら、住吉先生のお話を聞いてみてはいかがでしょうか。

 

 

◆科学技術コミュニケーターに聞く!〜信じれば、道は拓ける(前編)〜

2006年に「理系白書」で科学ジャーナリスト大賞を受賞された、毎日新聞科学環境部記者・元村有希子さんへのインタビューを以下に記載します。

 

毎日新聞 元村有希子記者

5月30日、31日に行われた北海道大学大学院での集中講義の合間を縫って、インタビューに応じていただきました。
主な質疑応答を以下に記しますが、彼女の答えの中から、科学技術コミュニケーターへの熱い想いの一端が垣間見えるのではないでしょうか。

Q1.記者として大切にしていることは何ですか。
A1.アマチュア感覚を大切にしている。
相手についてはホームページや論文、著作物などを見て事前に勉強をするが、3割くらい、わからないところを持っておく。それについて聞いてみると、生き生きと語ってくれることがある。その場合はそれで質問内容を変えることもある。最初からシナリオを作っていくわけではない。

Q2.一番ドキドキした取材はどんなことだったでしょうか。
A2.2005年のスペースシャトル運行再開第1号で、日本の野口さんが乗り込むことになり、その打ち上げの取材をしたこと。宇宙飛行士は打ち上げ前でも非常にリラックスしていることに驚いた。
シャトル打ち上げは2週間延期となったが、打ち上げを見たときには、取材記者全員が抱き合って非常に喜んだ。この時には記者をやって非常に良かったと感じた。

 

元村さん、ありがとうございました!

このインタビューの様子はCoSTEPチャンネルからも配信されます。
「科学技術コミュニケーターに聞く! (Interview with a science communicator)」
〜元村有希子さん〜 part.1(5’42”)

(文責:毛呂達)