受講生の目の前に現れた、たくさんの言葉が散りばめられたピンクのつなぎを着た女性。彼女はコミュニケーション・アーチスト「ときたま」こと土岐小百合さん。この30年間でいくつものプロジェクトを立ち上げ、実現させてきました。今回は土岐先生に、その豊富な経験から導きだされた企画のコツについて教えていただきました。
Point 1: とにかく、「企画書」を書く
何かを実現してみたくなったら、まず企画書を書く。すると、その企画の実現性は高まり、内容も良いものになります。何をしたいのか、その企画でどんな成果を目指すのかなど、自分の「想い」を整理することにより自分自身の考えが明確になるとともに、多くの人に効果的に伝えることができるからです。もちろん、企画書には具体的なことも書きます。でも最初はすべてのことが決まっていなくてもかまいません。企画を進めながらひとつひとつ具体的なことを詰めていけばいいのです。
Point 2:こまったら「取材」する
企画書で整理した「想い」をどのように実現させるか? ここで問われるのが、「取材力」です。企画を実現するためには、情報や仲間やお金が必要です。企画がうまく進まない場合には、たいてい「材料」が足りないのです。そんなときは、調べる、知っている人、アイデアを持っている人に聞くなど、「取材」することが大切。「取材力」は企画実現のカギなのです。
Point 3: 楽しい人生のために「企画力」を育て続ける
企画とは、やりたいと思っていることをよりよいカタチにすることです。自分がおもしろいと思うことを、あきらめずに実現へと導こうとする。そんな意識を持つことが企画への動機を見失わないためのコツかもしれません。いろいろなことを試して、企画し続けることが、「企画力」向上につながります。
まとめ
講義に登場する先生の手がけたプロジェクトは、どれも先生の「想い」にあふれていました。生き生きと、楽しそうに企画について語る土岐先生に、受講生は大いに刺激を受けた様子です。
土岐先生、ありがとうございました。
(本科 ライティング・編集実習 中島 悠貴)