タダの水からエネルギー?–太陽の光でクリーンな水素をつくる–
第58回サイエンス・カフェ札幌のご案内です。
日 時: 2011年8月6日(土)
[小学生対象]14:30〜15:30(開場14:00)
[一般 対象]16:30〜18:00(開場16:00)
場 所:紀伊國屋書店札幌本店1 階インナーガーデン
(札幌市中央区北5 条西5丁目7番地sapporo55 ビル)
ゲスト:阿部竜さん
(北海道大学触媒化学研究センター准教授/機能物質化学)
定 員:100名
参加費:無料です。当日会場にお越しください。
主 催:北海道大学CoSTEP
今回は夏休み特別企画として14:30から小学生を対象にしたキッズサイエンスカフェも開催。
阿部竜さんから、科学の最前線や研究の楽しさについて直接お話を聞けるチャンスです。
親子で参加して、未来のエネルギーについて話し合うきっかけにしてみませんか?
【概要】
水素は燃やしてもCO2が出ませんし、燃料電池に利用して電気を作ることもできます。水素エネルギーを利用すれば、石油や天然ガスのように地球温暖化や資源枯渇の心配はありません。しかし、従来は水を分解するために大量のエネルギーが必要だったため、天然ガスなどから水素を取り出していました。これではわざわざ水素エネルギーを使う意味は薄れてしまいます。地球上に大量にある水から、シンプルでクリーンに、水素を作ることはできないものか? この課題に取り組んでいるのが今回のゲスト、阿部竜さん(北海道大学触媒化学研究センター准教授)です。
阿部さんは、水を分解して水素を作り出す「光触媒」の研究をしています。光触媒とは、光を当てると触媒の働きを示す物質のこと。これを使えば、水素を作るために投入されるのは、水と太陽の光だけとなり、この技術が実用化すればエネルギー問題、環境問題は解決に向けて大きく前進するでしょう。光触媒とはどんなものなのか? 研究はどこまで進んでいるのか? 阿部さんと一緒に、未来のエネルギーについて考えてみませんか?