テーマ:「かつお節と日本人」〜かつお節がたどった、4,000キロの足あとを追う〜
日 時:2014年5月25日(日)16:00〜17:30(開場15:30)
場 所:紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン(中央区北5条西5-7 sapporo55ビル)
ゲスト:宮内 泰介さん(北海道大学文学研究科教授)
聞き手:古田ゆかりさん(サイエンスライター)
参加費:無料、当日会場にお越しください。
定 員:80名
日本食には欠かせない、うまみのもとかつお節。伝統文化とも思えるそのかつお節は、いつから、どのように、どこで作られてきたのでしょう。静岡、鹿児島、沖縄、そしてミクロネシアのトラック諸島。江戸時代から明治、大正、そして戦時下のかつお節生産を経て、現代へと、生産地、生産者、生産技術が変化してきました。また、利用のしかたも、本節から削り節、そしてめんつゆなどに姿を変えていきます。
それでも食卓にゆるぎない存在感を放つかつお節。ゲストの宮内泰介さんが現地調査によってかつお節生産に関する証言を集めた”かつお節ネットワーク”のスケールを感じながら、300年の間にかつお節がたどった4,000キロメートルの旅をひも解いてみましょう。
かつお節から、環境と人間との関わり、そして、その歴史を明らかにする社会科学の醍醐味を味わうことができる1時間半。皆さまのご来場をお待ちしております。
【ゲストの紹介】 宮内 泰介さん(北海道大学文学研究科教授)
北海道大学大学院文学研究科地域システム科学講座教授。専門は、環境社会学、地域社会学、開発社会学。ソロモン諸島、北海道、宮城、沖縄をフィールドとした環境社会学的な研究(自然環境と地域社会との関係、環境保全政策、災害・復興などがテーマ)、メラネシアにおける移民・生活・労働の開発社会学的研究に取り組む。NPO法人さっぽろ自由学校「遊」共同代表。著書に『かつお節と日本人』、『なぜ環境保全はうまくいかないのか』、『ヤシの実のアジア学』、『カツオとかつお節の同時代史』、『コモンズの社会学』、『自分で調べる技術−市民のための調査入門』などがある。