天塩研究林の冬の様子(写真:キム・ボリ)
森について、皆さんはどのように考えているのでしょうか。
見る立場によって、森は様々な方法で見られ、つかわれていると思います。2018年7月その問いに対する答えとして、サマーインスティテュート(国際交流授業)で「研究者とクリエイター:森について考える」を行いました。授業の過程で、針葉樹と広葉樹が混ざっていることや、アカエゾマツの葉っぱなど、北海道の森が持つ特徴を見つめ、インスピレーションを受けた作品3つが誕生しました。
授業で説明をしている小林さん(写真:キム・ボリ)
天塩研究林の伐採風景(写真:キム・ボリ)
アカエゾマツの特徴からアイデアを得た作品の展示様子(写真:キム・ボリ)
完成された作品イメージ
完成された作品イメージ
今回のイベントは2部構成になっています。前半のトーク、天塩の研究林を中心に森の循環について研究している小林真さんと、伝統工芸を軸にして今のものづくりを考え作品制作をしているデザイナー南 美慧さんが、授業のプロセスで得られた、研究領域を超えた多様な視点を共有します。研究からものづくりまで続く過程を知ることで、北海道の森が、作品が、より深く見えてくると思います。
さらにトークに続く意見交換回では、今回できた作品の商品化や生産、今後の活用について興味のある方々と話あうことで、今後の商品開発や研究とものづくりとの関係、森の活用について絞って考えます。特に商品化や、研究の新たなアウトプット、森の活用に興味のある方々は、ぜひ起こしいただければと思います。
「森をつかう〜研究者とクリエイターが生み出すものづくり」
【日程】 2018年10月25日(木) 18:30 – 20:30 (開場18:00)
トークセッション18:30~19:20(無料)、休憩10分、意見交換会19:30~20:30(有料)
*トークセッションだけの参加も可能です。
【場所】 北海道大学 遠友学舎(札幌市北区北18条西7丁目)
【主催】 北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター
科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP・コーステップ)
【ゲスト】 小林 真(コバヤシ・マコト)| 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 天塩研究林 准教授
南 美慧(ナム・ミヘ) | 趣美社 代表、デザイナー
【聞き手】 朴 炫貞(パク・ヒョンジョン)| 北海道大学 CoSTEP 特任助教
【対象】 一般市民、日本語で開催
【募集人数】 60人
【参 加 費】 無料、意見交換会は一般1000円
*札幌市文化芸術振興助成金助成活動の一環で行います。
*facebookイベントページからもご案内しています。
【ゲストプロフィール】
左が南さん、右が小林さん(2018年1月、天塩研究森で今回デザインのモチーフになったアカエゾマツを見ながら)
小林 真(こばやし・まこと)さん
北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター天塩研究林 准教授。博士 (農学)。
北海道大学とスウェーデンのウメオ大学を経て、現職。土壌ー植物系、環境変動、北方林をキーワードに、とてつもなく広い研究林を舞台に、北国の森の将来を予測する研究をしている。
南 美慧(ナム・ミヘ)さん
趣美社 代表、デザイナー。博士(造形)。
武蔵野美術大学大学院と韓国国民大学で学ぶ。装飾や文様に注目して、伝統工芸を軸にした現代のものづくりを進めている。特に明治や大正に現れる東アジアにおける家具や空間の造形変化に関連した研究、作品制作、展示、ワークショップなどを進めている。
【問い合わせ】
北海道大学高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター
科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP) 担当 朴炫貞(ぱく・ひょんじょん)
TEL 011-706-5320 FAX 011-706-5320 メール costep_office@ml.hokudai.ac.jp