進化する活動体
久保田 学
北海道環境財団事務局次長
2015.3.18
CoSTEPの誕生を聞いた2005年当時、それは研究プロジェクトなのか教育課程なのか社会人専門学校なのか、よく理解できなかったことを思い出します。その後、サイエンスカフェの快進撃とともに、科学と市民をつなぐ場づくりやそれらを通した人材育成、技術開発をトータルに扱う、それまでの大学にない魅力と可能性をもつ「進化」する活動であることを知りました。それはまさに私たちの活動分野に必要とされていたことであり、以降、受講生にこそなりませんでしたが、さまざまな接点で大いに刺激と学びをいただきました。
専門知と市民社会の橋渡しは、あらゆる分野で不足しているように感じます。例えば、私自身は官民間をつなぐ立場から「政策コミュニケーション」の必要性を実感しています。各分野でそうした機能が重視され、専門職としての「コミュニケーター」の活躍が待たれているのだと思います。
次の10年の進化を心より楽しみにしています。