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121サイエンスカフェ札幌「たまたまSDGs~畑から食卓までのフードロスを語り合う~」を開催します

FIN
2021
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私たちが口にする食べ物は、生産者が耕す「畑」から始まり、やがて成長し、収穫・捕獲、加工され、流通を経て、「飲食店」や家庭の「食卓」にのぼります。私たちは、これらの各過程において様々なゴミを発生させています。毎年、生産される食料全体の 3分の1に相当する13億トンの食料が、消費者や小売業者のゴミ箱で腐ったり、劣悪な輸送・収穫実践によって傷んだりしています。フードロスには、事業活動を伴って発生する「事業系フードロス」と、各家庭から発生する食べ残しなどの「家庭系フードロス」があり、これを解決するためには生産者から最終消費者まで、あらゆる人を巻き込みながら、サプライチェーンの仕組みそのものを改善する必要があります。

私たちは「うぁ~、これからヤバいよね」と、何となく感じてはいるものの、具体的に何をすればよいのでしょうか?ソーシャルデザイン実習ではフードロスについて取材し、生産者、飲食店や小売業者、消費者がそれぞれこの問題について取り組み始めていることを知りました。ただ、その取り組みを点から線へとつなぐ機会はまだ十分ではありません

コープさっぽろが行っているフードバンク
廃棄予定のコメをコロナ禍の学生支援に生かす北大農場の取り組み
フードサルベージパーティの取り組みについて語ってくれる修了生の和田順子さん

このサイエンス・カフェでは、地域のフードシステム全体を研究されている農業経済学者である小林国之さん(北海道大学 大学院農学研究院 准教授)と、北海道の食材にこだわり食の安心・安全を確保しつつ、フードロス問題に飲食店の立場から取り組む椿サロンのオーナー、長谷川演さん(株式会社アトリエテンマ 代表取締役)をお招きして、一緒に「食とゴミ」の未来を考えていきます。生産者、飲食店、そして消費者がこれから変えていかなければならない意識や仕組みについて、それぞれの立場から語り合います。

近年話題となっているSDGs、日本語にすると持続可能な開発目標には17の目標があり、その中には食とゴミに関連する目標がいくつもあります。消費者である私たちはフードロスにつながる製品を選んだり、SDGsに取り組むレストランで食事することによって、「あれっ!私、すでに、たまたまSDGsやってんじゃん」とか、「もうちょっと、こんなことやってみようかな」と、一歩踏み出すことができるかもしれません。

食べることって楽しいですよね。その楽しさの延長に、フードロスの問題が解決すると、もっと素敵ではないでしょうか。オンライン上ではありますがサスティナブルな素材でしつらえた素敵なカフェ空間で皆さんをお待ちしています。

カフェの会場となる椿サロン赤レンガテラス店での打ち合わせ模様

ゲストに聞きたいことや、私の知っているたまたまSDGsな情報を下記のフォームからご入力ください!

たまたまSDGs質問箱

日 時:2021年11月25日 (木) 19:00〜20:00
配 信:オンライン配信
ゲスト:小林国之さん(北海道大学 大学院農学研究院 准教授)
長谷川演さん(株式会社アトリエテンマ 代表取締役、椿サロンオーナー)
聞き手:CoSTEP ソーシャルデザイン実習 受講生
参加費:無料
申込方法:事前申し込み不要

小林国之(こばやし くにゆき)さん

1975年、北海道江別市生まれ。北海道大学 大学院農学研究院 地域連携経済学研究室准教授。同大学大学院で農学博士を取得後、助教を経て、2016年から現職。北海道をフィールドに、新たな農業振興のためのネットワーク組織や協同組合などの非営利組織、新規参入者や農業後継者が地域社会に与える影響など、農業振興に関する社会学的研究を主に行っている。

好きな食べ物はあらまきじゃけ。

長谷川演(はせがわ ひろむ)さん

1966年、青森県弘前市生まれ。1990年「アトリエテンマ」創立。国内外に幅広い分野で1000以上のプロジェクトを手がける。建築、インテリアデザインから、プロジェクトのブランディング、オープンまでをトータルに手掛け、クライアントとのパートナーシップを大切にしている。また、北海道の豊かな時間を伝えるため、2005年よりカフェ事業をスタート。「椿サロン赤れんがテラス店」など、北海道内に3店舗、2018年には銀座店、2019年に台北店がオープン。

趣味は華道と茶道。

 

更新日2021.11.7