ご参加、ありがとうございました。
「ヒトはどこから来て、どう発展を遂げてきたのか―。」みなさんも、こんなことを一度は考えたことがあるのではないでしょうか。今回のゲスト長田直樹(おさだ・なおき)さんは、その謎をDNAの情報に基づく最新研究で解明しようとしている研究者です。
長田さんは、「ヤポネシアゲノム」と名付けられた文部科学省の新学術領域研究に参加し、ヤポネシア人(日本列島人)の起源と成立を、現代人と古代人のゲノム配列の比較解析から解明する研究に携わっています。そして現代人と古代人の類縁関係や進化の道筋を探り、人類進化の秘密に迫ろうとしています。現在、ゲノム科学,考古学,言語学などの共同作業によって歴史的に日本列島に居住していたヤポネシア人の起源と成立・移動の過程について多くの発見があり、先祖について空想に近かった疑問に対して科学的な説明ができるようになっています。
ゲノムとは、私たちヒトの体の細胞の中にあるひも状の物質、「DNA」に記録されているすべての遺伝情報のことです。ヒトゲノム計画完了宣言後、ゲノム解析の手法は大きく進歩し、検査処理を自動化する機械技術や解析を行うPCなどの情報機器も大きく発展しました。研究者は、研究素材として大量のデータを用いて、さまざまな仮説をPC上で試すことができるようになっています。
大量のゲノム情報から「古代人」の秘密に迫ることができたら?「古代人」の歴史や暮らしを「ゲノム」からひも解く…?「どこから来て、どこに向かうのか?」、今まで知らなかった「私たち」の過去や未来が明らかになる予感。みなさんも、長田直樹さんと一緒にゲノムからわかる人類進化の歴史に迫ってみませんか。
時をかけるゲノム~膨大な遺伝情報からたどるヤポネシア人の起源〜
- 日 時:2022年9月18日(日) 14:30~16:00(開場14:00)
- 場 所:紀伊國屋書店札幌本店 1F インナーガーデン
北海道札幌市中央区北5条西5-7 sapporo55 1F(011-231-2131) - ゲスト:長田 直樹(おさだ・なおき)さん / 北海道大学 情報科学研究院 准教授
1975年北海道帯広市生まれ。専門はゲノム情報学。博士(理学)。医療基盤研究所研究員や国立遺伝学研究所での助教をへて、2019年より現職。大学院生の時に「ヒトゲノムをすべて解読する計画」が完了したことに衝撃をうけ、これからは情報科学的手法からゲノムにアプローチする時代だと決意。生物のゲノム・遺伝情報はどのように構成され、進化してきたのかをコンピュータを用いて明らかにしようとしている。現在は、新学術領域「ヤポネシアゲノム」に参加し、日本列島人「ヤポネシア人」の起源や歴史について、考古学や言語学の専門家と共同で研究を推進中。趣味は研究に没頭すること。子どもと楽しむフォートナイトが研究の息ぬき。 - 定 員:30名(高校生以上)
- 参 加:無料、WEBによる事前申込制。申し込み多数の場合は抽選。
申込締切9/14(水)。(申込はこちら) - 主 催:北海道大学 大学院教育推進機構 オープンエデュケーションセンター
科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP) - その他:ご参加の際は以下3点の感染症対策にご協力ください
・マスクのご着用をお願いいたします
・体調が優れない場合のご参加をお控えください
・受付の際に、シートへのお名前とご連絡先のご記入をお願いたします