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124サイエンスカフェ札幌「こちら、ウミガメ研究チーム細胞×毒性×AI ラボから救え!小笠原の希少種」をオンライン開催します

FIN
2022
8/7

ご参加、ありがとうございました。
カフェ動画は後日公開します。

※このイベントは、CoSTEPが運営するサイエンス・カフェ札幌と、独立行政法人環境再生保全機構の委託研究「環境研究総合推進費」の公開シンポジウムとの共同開催です。

【どんなお話?】

今回の主役は、世界自然遺産・小笠原諸島にすむ絶滅危惧種のアオウミガメ。

プラスチックゴミを海藻と間違って食べてしまう事故が世界的に問題になっていますが、小笠原では今、ネズミ駆除用に散布されている殺鼠剤(さっそざい)のパックも誤食してしまうのではないかと心配されています。

それなら殺鼠剤を禁止すればいいんじゃないかって?
それがそうもいかないみたいなんです。島の外からやってきた外来種のクマネズミが小笠原の固有種や希少種を食べてしまうため、今はどうしても殺鼠剤を使わないといけないのですって。つまり、ウミガメの健康を害さないように分量を調節して、殺鼠剤を散布しなければならないというわけです。

問題は、この殺鼠剤がウミガメの体にどのぐらいの量でどれぐらい悪影響を及ぼすのか、実は全くわかっていないことです。これでは殺鼠剤からウミガメを守る作戦が立てられない!

そこで、細胞博士、毒性評価の博士、AI博士、そしてウミガメレスキューのプロが協力して、殺鼠剤がウミガメの体に与える影響を予測する方法を開発しようと、研究チームを立ち上げました。

キーワードは「非侵襲的(ひしんしゅうてき)」。ウミガメに苦しい思いをさせなくて済むように、自然死した個体の細胞で実験をする、という意味です。
死んだ個体の細胞で実験?!そんなことができるんでしょうか!さて、詳しくお話をきいてみましょう。

第124回サイエンス・カフェ札幌 × 環境研究総合推進費公開シンポジウム
「こちら、ウミガメ研究チーム
〜細胞×毒性×AI ラボから救え!小笠原の希少種」
  • 日 時:2022年8月7日(日) 15:00~16:30
  • 会 場:YouTube Live(https://youtu.be/Y6WDHnUAcBE
  • 話し手:
    片山雅史(かたやま・まさふみ)/国立環境研究所 生物多様性領域 研究員
    中山翔太(なかやま・しょうた)/北海道大学 大学院 獣医学研究院 准教授
    武田一貴(たけだ・かずき)/北里大学 獣医学部 助教
    近藤理美(こんどう・さとみ)/認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー(ELNA) 調査研究員
  • 聞き手:池田貴子(いけだ・たかこ)/北海道大学 CoSTEP 特任講師
  • 参 加:無料、申し込み不要
  • 主 催:
    北海道大学 CoSTEP
    国立環境研究所 生物多様性領域
    北海道大学 大学院 獣医学研究院 毒性学教室
    北里大学 獣医学部 毒性学研究室
    認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー(ELNA)
  • 後 援:日本野生動物医学会
  • このイベントは環境研究総合推進費【4RF-2102】「野生動物への環境汚染物質の影響評価を実現する培養細胞を用いた新規評価技術の構築」の一環として開催します。
(チラシ裏面)
更新日2022.8.2