あなたは、AI技術をどのように使っていますか?
仕事でのメール作成やチャットでの悩み相談など、便利さや楽しさを実感している人も多いかもしれません。一方で、AIとの会話に過度に依存してしまったり、生成されたフェイク画像や動画が犯罪につながったりといった、倫理的な問題も生じています。
そんな中でAIはますます進化を続け、最近では「実在する人物を再現する」技術の開発・利用が始まっています。自分の代わりに仕事をしてくれるAI、亡くなった家族を仮想的に再現したAI、あるいは「推し」との会話を可能にするAI……。もしこうした技術が身近に存在する未来が訪れたら、あなたはどう受けとめ、どのように関わっていきたいですか?
今回のサイエンスカフェでは、AIを哲学・倫理学の観点から研究している宮原克典さんをお招きします。「そもそも人間にとって技術とは?」という切り口から始め、技術と人間の関係の中でAIが占める特異な立ち位置を考えます。さらにワークショップでは、「実在する人物を再現するAI」が身近になった未来を想像します。そこに生まれる「使ってみたい!」「少しこわいかも…」などの漠然とした感情を、哲学の視点を手がかりにしながら整理し、言葉にしてみましょう。みなさんの思いを、宮原さんとの対話を通して深掘りしていきましょう。
──さあ、AI時代、どうしたい?
【タイトル】AI時代、どうしたい? 「人とモノの狭間のなにか」を哲学する
【日 時】2025年10月19日(日)14:00~15:40(開場:13:30)
【場 所】紀伊國屋書店札幌本店 1F インナーガーデン
(北海道札幌市中央区北5条西5-7 sapporo55 1F)
【ゲ ス ト】宮原克典(北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)准教授)さん
【聞 き 手】対話の場の創造実習受講生
【参 加】事前申し込み不要、参加無料
【定 員】40名(直接会場までお越しください)
【主 催】北海道大学 CoSTEP
ゲスト:宮原克典(北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)准教授)さん
北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)准教授。1982年生まれ。2013年東京大学大学院博士課程単位取得満期退学、15年博士(学術)。16年ハーバード大学哲学フェロー、18年ウーロンゴン大学ポスドク研究員、20年北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター特任講師を経て、25年4月から現職。専門分野は哲学(とくに認知科学の哲学、人工知能の哲学・倫理学、現象学)。
主な研究テーマは、生命や身体の観点から心を捉え直す「エナクティヴィズム」の思想、「人工主体」をめぐる哲学的・道徳的な問題。主な訳書に『現象学的な心:心の哲学と認知科学入門』(共訳、勁草書房、2011年)、『現象学入門』(共訳、勁草書房、2018年)など。