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選科A活動報告「推しごとノート」

2023.9.6

チーム おささきらん
メンバー ミキトニー、テツ、ぐっち、お嬢、すだちゃん、たけちゃん、こけ

出演/司会進行:ぐっち、お嬢、すだちゃん
Slidoの制御/テクニカルオペレーション:ミキトニー
Miro・Slidoの制御/テクニカルオペレーション:テツ
タイムキーパー:たけちゃん
チラシ:お嬢
アンケート:すだちゃん
Special thanks to こけさん!

2023年度の選科A集中演習のテーマは「ネットワーク」。

そして、今回私たちが企画したイベント「推しごとノート」のテーマは「推し(活)」です。

ポスター担当:お嬢

イベントのねらい

なぜこのテーマか
  • 人と人のつながり(ネットワーク)が生み出される活動でテーマに合うこと
  • 近年注目されているトピックであること
  • 私たち自身が「推し」に馴染みが薄かったため、参加者のイメージを知りたかったこと
目的
  • 「推し」に対するイメージの広がりを感じてもらうこと
  • 参加者に「推し」を通した人と人との繋がり(ネットワーク)のきっかけを提供すること
対象
  • 「推し」に興味がある人
  • 実際に「推し」をもっている人、推し活をしている人

イベント内容

1.みんなの「推し」を集めて推しごとノートをつくります!

イベントは、参加者への問いかけによって、みなさんの今“はまっているもの”を共有することからスタート。リアルタイムで参加者の回答を可視化しました。

参加者から寄せられた“ハマっている”もの
2.「推し」とは…?

次に、今回のテーマである「推し」の一般的な定義を紹介し、「推し」を通じて人と人との繋がり(ネットワーク)のきっかけになるという考えを説明しました。

今回のテーマ「推し」について
3.「推し」についての掘り下げ、「推し」と科学

「プロジェクション・サイエンス」という新しい認知科学の分野では、人が好きなものを他人に勧める背後の心理的変化が研究されています。推しを通じて、自分の気づきや能力、世界観が変わることが確認されています。韓国アイドルやフウセンウオの推しを例に取った寸劇を通じて、人々が推しを共有したい背景には、自分の周りの人々の認識を変え、それによって自分の世界が変わることを期待していることが示唆されました。

出演者の推しとして紹介されたフウセンウオ
4.「推し」の広がりについて

参加者から「推し」から連想するキーワードを集め、マトリクス上にプロットしました。また、参加者それぞれの専門分野から見た推しなど、キーワードの多様性を引き出すため、生物学を専攻しているメンバーからも話題提供をしました。

今回はより意見の広がりが可視化できるよう、一軸での採点ではなく、〈浅いー深い〉〈軽いー重い〉の二軸でのキーワードのプロットを採用しました。また、私たちメンバー自身がプロットしていくことで、他者の考えるプロット位置と自分が考える位置の違いを体感してもらいました。

推しから連想するキーワードのマトリクス

 

5.リスクの提示

先ほどのマトリクスの「重い・深い」領域に着目し、過度な「推し」が依存症や未成年犯罪、過剰な投げ銭といった社会的問題につながりうることを紹介し、「推し」との付き合い方や距離感について考えることの重要性を伝えました。

6.まとめ

「推し」というテーマを用いて、これも推せるのか?という事例の共有や、もっとこのワードは重いんじゃない?といった他人との解釈の違い、自分の基準が他人と違う可能性があることの再認識を通じて、人と人とのネットワークを築く上で何が大切かを考えるきっかけを提供しました。

参加者からの声

アンケートは、大きく下記3つのカテゴリーに分けて作成しました。イベント終了後、30件の回答が集まりました。

1.テーマについて

「推し」についてはみなさん聞いたことがあり、よく知っている方も多く、馴染みのあるものだということがわかりました。

2.イベントの意図が伝わっていたか

「推し」に対する言葉やイメージの広がりを感じてもらいたい、という私たちの意図が一部の方には伝えられていなかったみたいです。イベント中に、目的をもっと明らかに表現すべきでした。

3.イベントの内容について

テーマや演出に対し評価を得た一方で、内容や対象者への配慮について多くのご意見をいただきました。

特にサイエンス要素については多くの参加者が、イベントとサイエンスの繋がりを見いだせなかったようでした。

メンバーからのコメント

いい企画を作ることの難しさ

私たちの班では、ディスカッションやテーマの深堀りにかなりの時間を費やしました。なかでも双方性や当事者性は、終始メンバー全員が大事にしていたこともあり、意見を言い易かったと感じた参加者が多いことに裏付けられていると感じました。

一方で、企画の着地点がなかなか決まらず、企画づくりの難しさを痛感しました。私たちが持っていた問題意識はアンケートでも指摘いただき、企画づくりの観点から大きな学びとなりました。今後、「良いサイエンスコミュニケーションとは?」を考えるにあたり、多くの収穫が得られた3日間でした。集中演習に関わった皆様、本当にありがとうございました!

選科A 4班「おささきらん」のメンバー

本記事は、2023年7月17日(月/祝)に実施した2023年 選科Aオンラインサイエンスイベント「ネットワーク」の報告記事の1つです。CoSTEPの選科Aコースでは、全国各地の選科A受講生が札幌に集まり、オンラインサイエンスイベントをいちから作り上げる3日間の集中演習を行っています。24人の受講生が4グループに分かれ、計4つのイベントが行われました。報告書ができ次第、以下のリンクより、ご覧いただけます。他の活動報告もぜひご覧ください。

選科A活動報告「拡散希望?だが断る!」
・選科A活動報告「本当に知りたい3つの言葉
・選科A活動報告「かわいい新エネルギー!? 〜視点で変わる捉え方〜