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選科Bライティング成果集『Cross Letters』

2015.4.3

3日間で集中的にライティングに取り組む選科演習B。今年は19名の受講生が、「今問題になっている科学・技術と社会」をテーマに取り組みました(集中演習の様子はこちら)。

その成果を電子書籍にまとめまて公開いたします。

Cross Letters 2014年度CoSTEP選科演習B成果集』CoSTEPサイエンスライターズ 著

 (リンクをクリックするとビュワーが開きます)

今年度はこれまで以上に受講生同士の学びの機会を増やすために、いくつかの仕掛けをしました。まず、「食と健康」「環境・災害」「情報・IT技術」「教育と研究」といった、ある程度共通の題材を扱う4~5名を同じグループとすることで、密度の濃いディスカッションを行いました。このグループの作品が、成果集のひとつの章を構成しています。

また、同じ章を担当する他のメンバーの文章だけではなく、他のグループの文章も相互に読み合い、成果集全体や科学技術コミュニケーションについて考えるきっかけとするために、成果集のタイトル案も考えることとしました。そして最終日に案を出し合い、投票を行った結果、上位は「科学のヨコ糸」「CoSTEP Letters」「サイエンすてっぷ」となりました。その他にも「ちゃんこ」「幕の内」「ブリッジ」「ちゃんぽん」「+」など、何かと何かを混ぜたり、足したり、交差させたりといった言葉が多くありました。

そこで投票結果や、科学技術コミュニケーションの意義等を最大限に考慮し、『Cross Letters』というタイトルに決定しました。「クロス」は科学技術と社会、受講生同士、書き手と読み手などの交差をイメージしています。

19名のクロストークからうまれた19の小編。ぜひご一読ください。

—————目次——————-

CHAPTER 1   食 × 健康 × 生命科学

01 多収米は日本の米の救世主!? 変わる「コメ」の歴史と新たなチャレンジ /澤田英之

02 酵素は現代の“錬金術師” 安い糖質を高い糖質に変える最前線 /川田恭平

03 生物時計と社会的時計 ふたつの時計と上手に付き合うには? /田丸雅敏

04 カラダにいい食べ物、えらべますか? 新しい機能性食品表示制度の開始 /三枝武蔵

CHAPTER 2     環境 × 対話 × サステナビリティ

05 「星」が地球に落ちてきたら…? 隕石落下がもたらす二つの側面 /殿谷 梓

06 南極から考える気候変動 地球の気候システムの始発駅 /中村佳代

07 ふるさとの川は私たちがつくる 市民と行政が協力し取り組む十勝川整備 /大坂 力

08 高齢者や障害者が暮らしやすいまちづくりのために    コミュニケーターに期待される役割 /杉田恵子

09 みんなで考えるエネルギーの未来 /中西靖男

CHAPTER 3     情報 × 公開/非公開 × 先端技術

10 あなたは自分のことを誰に知らせますか? /小西紗希

11 プライバシーマークに惑わされない! ベネッセ個人情報漏えい事件より /金子純子

12 世界を作る自由な技術 未来はオープンソースでできている? /二谷聡志

13 カガク迷子 最先端技術に感じる違和感 /岸田望美 

14 VR(バーチャルリアリティ)は悪?!  我思うゆえに我あり。我思うゆえにその子あり /津坂真有

CHAPTER 4     科学 × つたえる × つくる

15 理科離れを嘆く前に考えること /長沼祥太郎

16 子どもの未来を守ろう! 学校では教えてくれない?再生医療 /鈴木克治

17 なるほど・ザ・略語!  /須藤耕佑

18 科学者は霞を食べて生きていけるか? 社会が求める科学と実際 /中野佑妃子

19 拝啓 研究者のタマゴたちへ 最終地点のギャップをチカラに変えるために /馬場 藍

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